可愛いだけじゃない!「猫の目」の4つの秘密

「猫の目のよう」ということわざがあるぐらいネコちゃんの目は色々な表情を見せてくれるので、見ていて飽きないですよね。

そんなかわいいネコちゃんの目ですが、我々にはない驚きの秘密が隠されています。

今回は「猫の目の秘密」についてお話していきます。

暗い場所でも良く見える秘密

猫と言えば「暗闇でも物を見る事ができる」というイメージがあると思います。

猫が暗闇でも物を見る事が出来るのは、目の「網膜」に秘密があります。

瞳孔から入ってきた光が網膜の感覚細胞を刺激し、一旦は通り抜けますが、
網膜の下にある「タペタム」という組織がその光を反射し、
もう一度感覚細胞を刺激します。

つまり、少しの光でも反射を利用することにより明るさを増幅しているのです。

「タペタム」は猫だけでなく、夜行性の動物に多く備わっていて、
夜行性の動物が、夜間ライトなどで目が光って見える現象は、
「タペタム」によるものです。

猫も全く光のない状態では、物を見る事はできません。
しかし、聴力や感覚器官も優れているため、
そちらを頼りに私たち人間とは違い、行動することができます。

猫の黒目が細くなったり、太くなったりする秘密

猫の目はお昼の明るい時は、黒目の部分が針のように細くなり、
夜になるとまん丸になりますよね。

黒目の部分、いわゆる「瞳孔」には光を調節する機能があります。
前述のタペタムにより少しの光でも明るさを感じられる猫は、
昼間は瞳孔を細めて、目に入る光を調節し、
夜間は少しでも多くの光を取り入れようと瞳孔を大きくします。

夜間以外におもちゃで遊んでいる時などの興奮時も
瞳孔が大きく丸くなる時があります。

これは瞳孔が自律神経によって支配されているため、
興奮している時は瞳孔が開き、リラックスしている時は細くなります。

興奮時でもなく、平常時にずっと瞳孔が開いている場合は
目の異常が考えられますので獣医さんの受診をしましょう。

猫の視力や色彩識別の秘密

猫の視力は動いている物に対しては敏感に反応しますが、
動かないものに対しては10mほどのものしか見えず、
人間の1/10程度しか視力はないと言われています。

また、猫の目は「青色」と「緑色」は認識できますが
「赤色」が認識できないと考えられていて、
私たち人間とは異なった色の世界を見ています。

第三のまぶた「瞬膜」の秘密

猫には上まぶたにしかまつ毛がない代わりに、
第三のまぶたと言われる「瞬膜」という膜が存在します。

この瞬膜は目をホコリやゴミなどから守ったり、異物を排除する役割をしています。

瞬膜は普段はほとんど見えず、
寝起きや眠い時に目頭目尻に、少し見えることがある程度です。

しかし病気や具合が悪い状態の時には瞬膜が露出することがあります。

まとめ

可愛いネコちゃんの目ですが、人と違った様々な機能を兼ね備えているんですね。
また、目の動きからはネコちゃんの気持ちを知ることが出来たり、
健康状態も知ることができます。
ぜひ観察してみてくださいね!