猫は水が苦手?泳げる?猫と”水”について

「犬かき」という言葉があるように、犬は水が好きで泳ぎが得意なイメージがありますよね。
反対に猫は水が苦手で泳げないというイメージを持たれやすいです。
実際のところはどうなのか、今回は猫と水についてお話しします。

猫は「水が苦手」と言われる二つの理由

猫は「水が苦手」と言われる一つ目の理由は「祖先が水に接する機会が少なかったから」です。

猫(イエネコ)の祖先であるリビアヤマネコは砂漠に住むヤマネコです。

砂漠という環境下のため水が少なく、泳ぐ機会がほとんどないことから
水に入ることや泳ぐことが苦手です。

猫はこの性質を受け継いでいるため、同じように水が苦手と言われます。

二つ目の理由は「猫の被毛」です。
猫の被毛は犬と比べて脂分が少なく水を弾きにくいため、水に濡れるとすぐには乾きません。
体がいつまでも濡れたままでは体力を消耗してしまい、危険な状態になります。
そのため、本能的に水に濡れることを嫌がるのです。

ちなみに猫を水に入れると”猫かき”をします。
これはあくまで溺れないための行動であり、多くの猫は泳ぐことが得意ではないようです。

水が好きな猫はいる?

上記の理由から多くの猫は本能的に水が苦手な傾向がありますが、
中には水が好きな猫もいます。

「ターキッシュバン」という猫は水が好きな猫種としてとても有名です。
トルコ・ヴァン湖原産のこの猫は水に興味を示し、泳ぎが得意です。

その他にメインクーンやベンガルなども水に対して好奇心旺盛な個体が多いようです。

また、水に対する恐怖心は子猫の時から水に少しずつ慣らしていくと
ある程度軽減させることができます。

親猫が水を怖がらない場合は子猫も水を怖がりにくい、ということもあるようです。

同じ「ネコ」でも品種や経験によって違いがあるのは面白いですね。

ちなみに身近な猫が水を苦手なので、
ネコ科の動物は全体的に水が苦手なイメージを持たれやすいですが
トラやジャガーのように泳ぎが得意な動物もいます。

まとめ

猫の多くは本能的に水が苦手ですが、中には水に興味を持ったり泳ぐ個体もいます。

水に興味を持つ個体は、水遊びなどをさせても良いですが、
水を怖がる場合は無理に水遊びをさせようとすると
ストレスが溜まったり、信頼関係が崩れる可能性があるので
気を付けましょう。