「ハバニーズ」は体全体にシルクのような長い被毛を持つ、ハバニーズはキューバを原産とする唯一の犬種であり、日本ではまだ見かけることの少ない犬種です。今回はハバニーズについてお話しします。
「ハバニーズ」について
ハバニーズはキューバ原産の小型犬です。
名前の由来はキューバの首都ハバナから来ています。
キューバ原産の唯一の犬種でもあり、現在は国犬にも指定されています。
ハバニーズの祖先は地中海西部の船乗りがキューバに持ち込んだ
ラップドッグと呼ばれる犬と言われています。
シルクのような被毛を持ったハバニーズは
キューバの貴族や上流階級に愛されましたが、
1959年のキューバ危機の際に個体数が大幅に減りました。
大幅に数を減らしたハバニーズですが、
生き残った数頭がキューバからアメリカに持ち出され、
マルチーズやプードルなどの他犬種と交配したことで絶滅を回避することが出来ました。
現在のハバニーズは、このアメリカで繁殖された個体が基礎となっています。
ハバニーズは軽くウェーブがかった長いダブルコートを持ちます。
血統が近いマルチーズやボロニーズなどはホワイト一色ですが、
ハバニーズはホワイトだけでなくブラウン、ゴールド、シルバーなど
様々な毛色があるのが特徴です。
「ハバニーズ」の性格と飼い方
ハバニーズは穏やかで人懐っこい性格で、とても賢い犬種です。
神経質なところもなく、初心者でも飼いやすいとされます。
吠えることが少ない犬種ですが、
社会化不足で臆病になると、警戒心から吠えることがありますので
子犬の時から様々な経験をさせて社会化するようにしましょう。
特徴的な被毛は抜け毛が少ないですが、
伸ばす場合は手入れをしっかりと行う必要があります。
長い被毛を維持するのが難しい場合は、お手入れをしやすいように
短くカットしましょう。
「ハバニーズ」がなりやすい病気
ハバニーズは頑丈な小型犬で、遺伝性疾患も少ないと言われますが、
小型犬に多く見られる下記の疾患に比較的なりやすいです。
膝蓋骨(膝のお皿)が外れる「膝蓋骨脱臼」は小型犬によく見られますが、
ハバニーズも起こしやすい症状です。
室内がフローリングの場合はカーペットを敷くなど、
滑りにくくするようにしましょう。
ハバニーズは涙と目ヤニによる「涙やけ」が見られやすい犬種です。
涙や目ヤニが出ていたら定期的にふき取るようにしましょう。
また、鼻涙管が狭いことで涙が詰まってしまう「流涙症」が原因で
涙やけを起こすこともあります。
この場合は目薬や外科治療を行うと症状が改善することがあるので、
気になる場合は獣医さんに相談してみましょう。
垂れ耳で被毛が多いハバニーズは
耳の通気性が悪くなりやすく、「外耳炎」を起こしやすいです。
日頃から耳の中が汚れていないかチェックするようにしましょう。
病気は早期発見・早期治療が重要です。
ハバニーズの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。
まとめ
ハバニーズはキューバ原産の小型愛玩犬です。
穏やかな性格のため、家庭犬としてとても飼いやすい犬種です。
特徴的な長いシルクのような被毛を維持するには
毎日のしっかりとしたお手入れが重要です。
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