独特のポーズをする猟犬!「イングリッシュポインター」について

イングリッシュポインターは筋肉質でスマートな体の、たくましい猟犬です。今回はイングリッシュポインターについてお話しします。

「イングリッシュポインター」について

イングリッシュポインターはイギリス原産の大型犬です。

「ポインター」は犬種の一つで獲物を発見すると片方の前足を高く上げて
「ポイント」の姿勢を取り猟師に伝えることから「ポインター」と呼ばれています。

ポインターはいくつか種類がいますが、
代表的なポインターがイングリッシュポインターのため、
単にポインターと呼ぶときはイングリッシュポインターを指します。

イングリッシュポインターはスペインやポルトガルの土着の犬が祖先犬といわれ、
この土着の犬は17世紀にはイギリスに存在していたことがわかっています。

この犬を土台に、イタリアンポインターやフレンチポインターなどの犬種を交配し、
18世紀頃には現在のイングリッシュポインターと同じ容姿に固定されました。

貴族や猟師に好まれたイングリッシュポインターは
嗅覚や走力の向上を目指しさらに改良が続けられ、
英国原産の最高傑作の犬種とも言われるようになりました。

現在は猟に使われるほか、美しいプロポーションやポージングから
ドッグショーでも人気を博しています。
また、猟犬としての強い気質を抑え、家庭犬として飼いやすく改良された
イングリッシュポインターも増えています。

イングリッシュポインターは短毛に垂れ耳、まっすぐでピンとした尻尾を持ちます。
毛色はホワイトをベースに、ブラック、レモン、オレンジ、レバー、などを
組み合わせた2色や3色の毛色が主流です。

「イングリッシュポインター」の性格と飼い方

人に対して従順で優しい性格をしていますが、
とてもエネルギッシュで猟に対する欲を強く持つ個体がいます。

毎日少なくとも1時間以上の運動を行い、ストレスを発散させるようにしましょう。

動く物に対して興奮しやすいため、コントロールできるように
しっかりとトレーニングをすることが重要です。

被毛は短毛なのでお手入れは簡単です。
暑さ、寒さには弱いため室温管理をしっかりと行うようにしましょう。

「イングリッシュポインター」のなりやすい病気

イングリッシュポインターは下記の病気になりやすいとされます。

イングリッシュポインターはまぶたが眼球のほうに内転する眼瞼内反症、
チェリーアイなど目の疾患が多く見られる傾向があります。
目の周りを掻いていないか、充血していないか等を毎日チェックするようにし、
定期的な目の検査を行うようにしましょう。

「股関節形成不全」は股関節の発育状態が悪く
亜脱臼状態になる病気で、大型犬によく見られます。
この病気になるとモンローウォークという腰を
左右に振る独特な歩行になるので、獣医さんに相談しましょう。

大きな垂れ耳を持つイングリッシュポインターは耳の通気性が悪くなりやすく、
「外耳炎」を起こしやすいです。
日頃から耳の中が汚れていないかチェックするようにしましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
イングリッシュポインターの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

イングリッシュポインターはイギリス原産の大型犬です。
獲物を見つけると片方の前足を上げる「ポイント」と呼ばれる
ポーズを取り、猟の手助けをしていました。

現在は猟犬としてだけではなく、ショードッグや家庭犬として愛されています。

狩猟欲が強く、動く物を見つけると興奮しやすいことがあるので
しっかりとコントロールできるようにトレーニングしましょう。