日本猫の特徴を持つ猫種!「ジャパニーズボブテイル」について

ジャパニーズボブテイルはポンポンのような短い可愛らしい尻尾を持つ猫です。

今回はジャパニーズボブテイルについてお話しします。

「ジャパニーズボブテイル」について

ジャパニーズボブテイルはアメリカ(日本)原産の猫種です。
※原種は日本猫ですがアメリカで繁殖・種の固定がされたため、
原産国がアメリカと日本どちらかの表記となります。

ジャパニーズボブテイルの原種は日本に古くから生息する土着の「日本猫」です。

日本猫は日本の猫全般を指す総称で、
日本犬のように品種として固定されていないため、種類としては“雑種”となります。

日本猫の歴史ははっきりとしていませんが
遣唐使が8世紀に中国から持ち帰った猫が起源という説や、
弥生時代の遺跡から猫の骨が発掘されたことから
紀元前から日本に存在していたという説があります。

日本猫の特徴の一つとして“短いポンポンのような尾”があります。
長い尾の日本猫も存在しますが、江戸時代に短く丸い尾を持つ日本猫がとても好まれ、
絵画にも多く描かれたことや、短い尾は洋猫にはほとんどいなかったことから
短い尾が日本猫のイメージとして浸透したと言われています。

第二次世界大戦後、海外から洋猫がたくさん入るようになると
外飼いの習慣があった日本では洋猫と日本猫が混血するようになり、
日本猫の特徴を持つ猫の数が減っていきました。

日本猫の減少に危機感を持ったアメリカ人女性ジュディ・クロフォード氏は
短い尾の日本猫二匹をアメリカに送り、繁殖するようになります。

保存活動を続けたことで、この短い尾を持つ猫は
1976年に「ジャパニーズボブテイル」として認定されました。

ジャパニーズボブテイルはポンポンのような丸く短い尾を持つのが特徴で、
毛色はホワイトを基調とする2色など様々ですが、人気があるのは三毛猫です。

「ジャパニーズボブテイル」の性格と飼い方

ジャパニーズボブテイルは賢く、落ち着いている子が多いです。
あまり人にベタベタせず、自立しているところがあります。

少し頑固なところがありますが、攻撃性はなく、しつけもしやすいです。
社交性が高いので、他の猫とも仲良くすることができます。

少し太りやすい傾向があるので、食事の量には注意しましょう。

「ジャパニーズボブテイル」のなりやすい病気

ジャパニーズボブテイルは頑丈で、病気になりにくい猫ですが、
猫全般に多くみられる

などには注意が必要です。

腎臓が徐々に正常に機能しなくなり、様々な障害が起きてくる「慢性腎不全」や
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結石が出来ることにより、
物理的に炎症を起こしたり、結石が詰まって排尿困難を引き起こす「尿路結石」は
本能的に水を飲む量が少ない猫に起こりやすい泌尿器関連の疾患です。

飲水量や排尿の回数や色など普段からよくチェックするようにしましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
ジャパニーズボブテイルの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

ジャパニーズボブテイルは日本猫を元にアメリカで品種固定された猫種で、
ポンポンのように丸く短い尾が特徴的です。

日本ではほとんどブリーディングされていないことから
ほとんどお目にかかることのないレアな猫種になっています。

日本人にとってはとてもなじみ深いフォルムをした猫なので、
いつかブームが来ることもあるかもしれませんね!