鼻ペチャな潰れ顔にがっちりした体の「エキゾチックショートヘアー」はとても個性的な猫種です。
日本でも“ブサかわ”な猫として近年人気になっています。
今回はエキゾチックショートヘアーについてお話しします。
「エキゾチックショートヘアー」について
「エキゾチックショートヘアー」はアメリカ原産の比較的新しい猫種で、
新しいタイプのペルシャを作出する過程で誕生しました。
1950年代に、新しい柄や短毛のペルシャを作出しようと
ペルシャと色々な猫の交配が行われたのですが、
その中でアメリカンショートヘアーと
ペルシャを掛け合わせて生まれたのが
エキゾチックショートヘアーと一般的に言われています。
エキゾチックショートヘアーはまだ新しい種のため、
ロングヘア―の猫が生まれることがあります。
ロングヘアーが生まれた場合は、エキゾチックロングヘアーか、
ペルシャとして区別されます。
エキゾチックショートヘアーは、ペルシャゆずりの潰れ顔に
がっちりした体格というとても個性的な猫です。
日本では近年CMに採用されたり、
“ぶさかわ”な猫として一躍有名になりました。
カラーはブルーなどの単色から、タビ―(縞)の入ったブラウンなど様々で、
基本的にペルシャやアメリカンショートヘアーで
公認されているカラーと同じです。
「エキゾチックショートヘアー」の性格と飼い方
エキゾチックショートヘアーは基本的にはペルシャのように
穏やかで落ち着いているのですが、
アメリカンショートヘアーの血を引いているため、
ペルシャよりも活発に動きます。
遊びを好んだり、高いところに登りたがることがありますが、
ずんぐりとしたペルシャの体型を引き継いでいることから
運動能力はあまり高くなく、不器用な面があります。
高いところから降りられなくなったり、怪我をすることもあるので
キャットタワーなどを置く場合は、様子を見るようにしましょう。
ペルシャのように被毛は長くないので、被毛のお手入れは楽ですが、
抜け毛対策のためにブラッシングは出来れば毎日行いましょう。
潰れ顔のエキゾチックショートヘアーは他の猫と比べて暑さに弱いです。
夏場は冷房を使用するなど、暑さ対策を行うようにしましょう。
「エキゾチックショートヘアー」のなりやすい病気
エキゾチックショートヘアーはペルシャがなりやすい下記の病気を
同じように受け継いでいると言われます。
- 多発性のう胞腎
- 肥大型心筋症
- 流涙症
「多発性のう胞腎症」は腎臓に異常なのう胞(液体の入った袋状の物)が出来、
徐々に増えることで腎機能に異常が見られる病気です。
エキゾチックショートヘアーはこの症状を起こしやすいので、
若いうちから健康診断などで腎機能を定期的にチェックするようにしましょう。
「肥大型心筋症」は心臓の筋肉が肥大することで、心臓の働きが低下する病気です。
肥大型心筋症を発症し、血栓が出来やすくなると血栓症により命を落とすこともあります。
エキゾチックショートヘアーはこの病気が遺伝的によく見られます。
疲れやすくなったり、開口呼吸をするなどの症状が見られたら、
獣医さんに相談しましょう。
潰れ顔のエキゾチックショートヘアーは涙と目ヤニによる
涙やけが見られやすい猫種です。
涙や目ヤニが出ていたら定期的に拭き取るようにしましょう。
また、鼻涙管が狭いことで涙が詰まってしまう「流涙症」が原因で
涙やけを起こすこともあります。
この場合は目薬や外科治療を行うと症状が改善することもあるので、
気になる場合は獣医さんに相談してみましょう。
病気は早期発見・早期治療が重要です。
エキゾチックショートヘアーの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。
まとめ
エキゾチックショートヘアーは、
ペルシャとアメリカンショートヘアーを
掛け合わせて作られた猫種です。
ペルシャゆずりの愛嬌のある潰れ顔と、
ずんぐりとした体が個性的ですが、
ペルシャの遺伝病も受け継いでいます。
定期的に健康診断を受け、異常が見られた場合は
すぐに動物病院に行くようにしましょう!
最近のコメント