元気な小型スパニエル!「アメリカン・コッカー・スパニエル」について

「アメリカン・コッカー・スパニエル」はその美しさと、持ち前の明るい性格で人気のある犬種です。

今回は「アメリカン・コッカー・スパニエル」についてお話しします。

「アメリカン・コッカー・スパニエル」とは

アメリカン・コッカー・スパニエルは大きな垂れ耳に
ウェーブした被毛が美しいアメリカ原産の鳥猟犬です。

犬名の「コッカー・スパニエル」は
「コッカー」がウッドコック(鳥のヤマシギ)の猟に使用されていたことに由来し、
「スパニエル」が特定の鳥猟犬のグループを指します。

スパニエル系の犬はとても歴史が古く、系統を辿っていくとすべての先祖犬は
スペインの犬に辿り着きます。

アメリカン・コッカー・スパニエルの先祖犬である
イングリッシュ・コッカー・スパニエルも元々スペインから持ち込まれた犬で、
1620年メイフラワー号に乗ってイギリスから初めてアメリカに渡ってきました。

その後さらにアメリカに入ってきたイングリッシュ・コッカー・スパニエルの中から
愛玩犬に向いた犬を繁殖して作出された犬が、
現在のアメリカン・コッカー・スパニエルの元となっています。

アメリカン・コッカー・スパニエルは愛玩犬として改良されたことにより
顔立ちや体格がイングリッシュ・コッカー・スパニエルと異なります。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルはマズルが長く少し面長な顔立ちで
アメリカン・コッカー・スパニエルはマズルが短く、体型も小ぶりです。

1935年にアメリカン・コッカー・スパニエルは
イングリッシュ・コッカー・スパニエルとは別犬種として認められ、
被毛の美しさから、ドッグショーでとても人気の犬種となりました。

有名なアメリカン・コッカー・スパニエルのキャラクターに
ディズニーのわんわん物語の主人公レディがいます。

毛色はバフ(薄いベージュ)、ブラック、ブラックタン、パーティカラーなど。

「アメリカン・コッカー・スパニエル」の性格と飼い方

アメリカン・コッカー・スパニエルは陽気な性格で、
遊ぶことが大好きな犬種です。

家族以外の人や他犬にもとてもフレンドリーに接することが出来ます。

元々猟犬だったこともあり、飼い主さんの指示も入りやすく賢いです。

少し落ち着きがなく興奮しやすいところがあるので、
子犬の頃からしっかりとしつけを行いましょう。

「アメリカン・コッカー・スパニエル」のなりやすい病気

アメリカン・コッカー・スパニエルは遺伝的に下記の病気になりやすい犬種です。

アメリカン・コッカー・スパニエルは
白内障・緑内障・チェリーアイなど目のトラブルが多い犬種です。
目を痒がっていないか、赤みは出ていないか、白濁していないかなど…
目の健康チェックは欠かさないようにしましょう。

脂漏症は皮脂腺の分泌が過剰になり、
皮膚がべたついたり痒みを起こす皮膚病ですが、
アメリカン・コッカー・スパニエルはこの皮膚病の好発犬種です。
発症した場合は薬用シャンプーや食事管理で治療を行います。

大きな垂れ耳を持つアメリカン・コッカー・スパニエルは外耳炎も起こしやすいです。
また脂漏症を発症している場合は外耳炎も発症しやすいため、特に注意が必要です。
日頃から耳の中が汚れていないかチェックするようにしましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
アメリカン・コッカー・スパニエルの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

アメリカン・コッカー・スパニエルはアメリカ原産の小型の鳥猟犬で、
現在は愛玩犬として広く愛されている犬種です。

明るい性格で初心者でも飼いやすい犬ですが、
興奮しやすいところがあるため、しつけはしっかり行いましょう。

目や皮膚の疾患が多く見られるため、健康管理が重要な犬種です。
よく観察し、異常が見られたら早めに獣医さんに相談しましょう。