犬の散歩をしていると、クンクンと地面や木のニオイを嗅ぐ犬がいますよね。
犬はどうして散歩中に「ニオイ嗅ぎ」を行うのでしょうか。
犬の「ニオイ嗅ぎ」の意味
犬は優れた嗅覚によって、地面から様々なニオイの情報収集を行っています。
地面には人や動物の歩いた跡、食べ物や他の犬の排泄物など、
犬を刺激するニオイが溢れています。
他犬の排泄物からはその犬の情報(性別、年齢、発情状況、体格など)が
得られるため特に熱心にニオイを嗅ぎます。
ニオイ嗅ぎを行った後には尿をかけるマーキングを行い、
自分の縄張りを主張することもあります。
この一連のニオイ嗅ぎ行動を人間に例えると、
友人のSNSを見たり、自分の情報を発信したりする
コミュニケーションツールのようなものです。
犬は他犬のニオイを嗅いで情報を得ることで、
満足感を得たり、ストレスを発散していると考えられています。
犬の「ニオイ嗅ぎ」は止めさせるべき?
犬のニオイ嗅ぎは、上記のようにとても意味のある行動です。
ただし、このニオイ嗅ぎを自由にさせていると
- ニオイを嗅ぎたい犬に人が引っ張られてしまう=「転倒などの危険」
- ニオイを嗅ぎ続けて犬が歩かなくなる=「スムーズに散歩ができない」
- いたるところにマーキングをする=「ご近所トラブルの一因」
- 拾い食いをしやすくなる=「誤飲や腹痛の原因」
など、しつけやマナー、健康面などで望ましくないことがあります。
しかし、ニオイ嗅ぎを完全に止めさせると犬はストレスが溜まってしまいます。
ニオイ嗅ぎについておすすめの対応は
- ニオイ嗅ぎをしても良い場所を決めて、ニオイ嗅ぎの時間を作る
- ニオイ嗅ぎに夢中になっていても、しばらくしたら飼い主さんの指示で
中断させて、散歩を再開する
など、ニオイ嗅ぎをせずまっすぐ歩く時間と、ニオイ嗅ぎタイムを作ることです。
メリハリのある散歩を心がけてみてください!
まとめ
「ニオイ嗅ぎ」は犬にとっての情報収集行動です。
ニオイを嗅ぐことで、様々な情報を得たりストレスを発散しています。
しかし、自由にニオイを嗅がせているとトラブルが発生しやすいため、
ニオイ嗅ぎの時間を設けるなど、メリハリのある散歩を心がけましょう。
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