褒める?叱る?犬の「トイレトレーニング」について

犬の「トイレトレーニング」は、犬が人と一緒に暮らしていくうえで重要なトレーニングになります。今回はそんな“犬のトイレトレーニングの基本”についてお話しします。

犬のトイレトレーニングは“褒めて”教える

犬のトイレトレーニングは「適切な場所での排泄」を褒めて
その行動を強化する方法が基本となります。

また、褒めるタイミングも重要で、
「適切な場所で排泄をした直後」のタイミングで褒めないと、
犬は“何を褒められたのか”理解することが出来ません。

例えば犬が適切な場所に排泄をしても、時間が経ってから褒めた場合は
何を褒められているのか犬には伝わらないのです。

そのため犬が排泄しそうなタイミングを見計らって
トイレに連れていき、排泄したら褒める方法がおすすめされます。

排泄のタイミングを管理し、褒めることが出来れば、
比較的早いタイミングでトイレを覚えることができます。

トイレの失敗を“叱る”デメリットについて

では、排泄を失敗してしまった時は叱った方が良いのでしょうか?

失敗を叱れば不適切な排泄は減ると考えられますが、
犬に意図が上手く伝わらなかった場合、下記のデメリットが存在します。

  • 飼い主さんに対して不信感が募る
  • 室内での排泄自体がいけないことだと思う
  • 叱る声=構ってもらえると思ってしまう
  • 隠れて排泄するようになる

飼い主さんに対して不信感が募る

犬が何故叱られているのか理解できなかった場合、
飼い主さんに対して不信感だけが募ってしまいます。

特に子犬時は飼い主さんとの信頼関係を築く重要な時期でもあり、
しつけが上手くいかない原因になることがあります。

室内での排泄自体がいけないことだと思う

「不適切な場所で排泄すること=いけないこと」と
飼い主さんは犬に教えたいのですが、
「室内での排泄=いけないこと」と犬が理解することがあります。

すると、室内での排泄をずっと我慢してしまったり
室外(散歩や庭)での排泄しかできなくなることがあります。

室外での排泄しかできなくなると、
犬が病気の時や、悪天候などで散歩に出るのが困難な時にも
無理して外に出る必要があり、
飼い主さん・犬どちらにとっても負担になることがあります。

叱る声=構ってもらえると思ってしまう

叱る声が「飼い主さんに声をかけて構ってもらえる」と犬に伝わってしまうと、
不適切な場所での排泄が楽しくなり、繰り返してしまうことがります。

隠れて排泄するようになる

「飼い主さんに排泄を見られると叱られる!」と
犬が理解した場合は「隠れて排泄」するようになることがあります。

隠れて排泄するようになると、
適切な場所へ誘導して排泄を促すことが難しくなってしまいます。

また、上記のように一度室内での排泄に対して嫌なイメージがついてしまうと
トレーニングをする際に、非常に時間がかかります。

犬が排泄を失敗した場合は反応しない

犬が排泄を失敗した場合、叱りたくなる気持ちはわかりますが、
叱ってしまうと覚えるまでに時間がかかることがあります。

  • 犬がもし排泄を失敗してしまった場合は反応せずに、無言で片づけること
  • 失敗させないように排泄タイミングを観察し、成功体験を増やすこと

この二つを意識してトレーニングをしていきましょう。

まとめ

犬が適切な場所で排泄した際にタイミングよく褒めることが
犬のトイレトレーニングの基本です。

犬が排泄を失敗した際に叱ってしまうと、叱られた意味が分からず
犬を混乱させたり、排泄しなくなってしまうことがあります。

犬が適切な場所で排泄をした際は褒めて、
不適切な場所で排泄をした場合は反応せずに無言で片づけるようにしましょう。