猫は自分の被毛を綺麗に保つために毛づくろいをするので、あまりブラッシングをしない飼い主さんがいます。
しかし、ブラッシングは猫の健康を守るために必要なケアです。今回は猫にブラッシングが必要な理由についてお話しします。
抜け毛を除去する
ブラッシングをすることで抜け毛を除去することができます。
ブラッシングにより抜け毛を除去することは、下記のようなメリットがあります。
- 毛を飲み込む量が減り毛球症の予防になる
- 部屋に落ちる毛が少なくなり、清潔になる
毛を飲み込む量が減り毛球症の予防になる
猫は毛づくろいをして体を綺麗にする動物ですが、
その毛づくろいの際に被毛を飲み込んでしまいます。
多くの場合、飲み込んだ被毛は排泄や嘔吐で体外に出されるのですが、
たくさん被毛を飲み込むと体の中で「ヘアボール」という被毛の塊が出来てしまいます。
このヘアボールが消化管内に詰まってしまい、体外に出すことが出来ず
便秘や腸閉塞などを引き起こすことを毛球症(もうきゅうしょう)と言います。
毛球症の予防方法の一つが
「毛づくろいの際に飲み込む毛の量を少なくする」ことです。
ブラッシングで抜け毛をある程度取り除いておけば、
毛づくろいの際に飲み込む被毛の量が減るので、毛球症の予防に繋がります。
部屋に落ちる毛が少なくなり、清潔になる
こちらは飼い主さん側のメリットですが、
猫をブラッシングすれば部屋に落ちる被毛が少なくなり、部屋が清潔になります。
また、猫の被毛は人のアレルゲンにもなりますので、
部屋を綺麗に保つことはアレルギー発症の軽減にも繋がります。
毛玉の予防
メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットのような長毛種の猫は
毛量が多く被毛も長いため、被毛に毛玉が出来やすいです。
被毛に毛玉が出来ると被毛が汚れたり、皮膚の通気性が悪くなったりと
皮膚病の原因になります。
また、猫に毛玉が出来るとブラッシングの際に痛みを感じるため、
ブラッシングを嫌がるようになります。
猫が嫌がるのでブラッシングが出来ずにいると、
どんどん毛玉が出来てブラシでは除去できない状態になってしまうことがあります。
こうなってしまうと被毛をバリカンで刈る必要があります。
毛玉を予防するには定期的にブラッシングすることが重要です。
汚れを落とす
外に出ている猫はゴミや草木、ノミ・ダニなどの寄生虫を
被毛にくっつけてしまうことがあります。
ブラッシングはこういった汚れを落とす効果があります。
健康維持のため
ブラッシングをすると、体全体を触るため健康状態のチェックにもなります。
また、ブラッシングは皮膚に程よい刺激を与えるマッサージ効果もあるため、
血流促進にも繋がります。
まとめ
ブラッシングは猫にとって必要なケアということが分かりましたね。
リラックスしながら、日常のコミュニケーションとして
無理なく猫のブラッシングをしていきましょう。
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