犬のブラッシングの際に使う「ブラシ」は様々な種類があります。
ブラシは用途に合わせて使用しないと、求めている効果が得られなかったり犬の皮膚を傷つけてしまうこともありますので注意が必要です。
そこで今回は犬のブラシの種類についてお話しします。
犬の「ブラシ」の種類について
犬のブラシは大きく分けて
- スリッカーブラシ
- ピンブラシ
- ラバーブラシ
- 獣毛ブラシ
- コーム
の5種類あります。
スリッカーブラシ
細かいピンが平面上に並んでいるブラシです。
スリッカーブラシはソフトスリッカーとハードスリッカーがあります。
主に
- 体全体のブラッシング
- 毛の流れを整える
- もつれを取る
- 古い毛の除去
- 大きな毛玉をほぐす
際に使用します。
ピンの先は皮膚に刺さるととても痛く、皮膚を傷つけることがありますので
ブラッシングの際にはブラシの角度に気を付ける必要があります。
ハードスリッカーは頑固な毛玉除去に適しているのですが、
ピンが硬く皮膚を傷つけやすいため、
一般家庭ではソフトスリッカーがおすすめです。
スリッカーブラシは毛量の多い犬種に向いており、
ビーグルやフレンチブルドッグなどの短毛種には不向きです。
ピンブラシ
ピンブラシはスリッカーブラシと同じようにピンが並んでいるブラシですが、
スリッカーブラシとは違いピンの先端が丸いため、皮膚を傷つけにくいブラシです。
皮膚が弱い犬や、ブラッシングが苦手な犬におすすめです。
皮膚を傷つけることがないため使いやすいブラシですが、毛玉除去には不向きです。
ラバーブラシ
ラバーブラシは名前の通りゴムで出来たブラシです。
マッサージ効果や抜け毛取りに適していますが、毛玉除去には不向きです。
特にビーグルやパグなどの短毛犬種におすすめです。
獣毛ブラシ
牛や豚、馬などの動物の毛から作られたブラシです。
主に被毛の汚れを落としたり、艶出し効果があります。
毛玉除去には不向きです。
コーム
コームは主に仕上げ用のブラシ(櫛)です。
ブラッシングの最後に全体を整えたり、
もつれをチェックしたり、軽い毛玉を取ったりと、
細かい部分のブラッシングにおすすめです。
コームは細かい部分のブラッシングに向いているので、
シュナウザーなどマズルの周りや眉に長い被毛が生えている犬は、
顔周りをコームで整えるのが良いでしょう。
愛犬に合ったブラシを選ぼう!
ブラシは犬の毛質と、ブラッシングの用途によって適したブラシを使うようにしましょう。
例えばビーグルやパグなどの短毛種はもつれ・毛玉除去が必要ないため
ラバーブラシと獣毛ブラシが適しています。
被毛から皮膚の距離が近いため、スリッカーブラシを使うと
皮膚を傷つけることがあるため、使用しない方が良いでしょう。
トイプードルの毛玉やもつれの除去を目的にラバーブラシを使用しても、良い結果は得られません。
逆に換毛期の柴犬の被毛の除去には、ラバーブラシが効果を発揮します。
目的に合ったブラシを使用するようにしましょう。
まとめ
犬のブラッシングに使用するブラシは、用途に合わせていくつか種類があります。
愛犬の毛質や被毛の状態に合わせたブラシを使用するようにしましょう。
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