猫は洗う!?洗わない!?猫の“シャンプー”について

猫は体臭がほとんどせず、人間にとって不快なニオイがほとんどしません。

体臭が少ないとシャンプーの頻度に迷いますが、猫にシャンプーは必要なのでしょうか?

今回は猫のシャンプーについてお話しします。

猫のシャンプーは必要?

猫は体臭の原因となるアポクリン腺が極端に少なく、
さらに毛づくろいをすることで体を清潔に保っており、ほとんど体臭がしません。

そのため、基本的に完全室内飼育の猫に関しては
シャンプーをしなくても問題はありません。

ただし

  • 頻繁に外に出る猫(外の汚れが被毛や足の裏などに付く)
  • 長毛種の猫(自分の毛づくろいだけでは汚れが取りきれないことがある)
  • 被毛のべたつきやフケなど皮膚トラブルがある猫
  • 病気、肥満などで毛づくろいが上手くできない猫
  • 排泄物やスプレーなどでお尻周りを汚しやすい猫

は定期的にシャンプーをする必要があります。

また、飼い主さんがアレルギー体質の場合は
猫をシャンプーすると症状が軽減することもあります。

猫はシャンプーが苦手?

猫は水に濡れるのが苦手なため、シャンプーが苦手な傾向にあります。

シャンプーをすることでパニックになってしまう猫もいるため、
このような猫には無理強いしないようにしましょう。

汚れを落としたくてもシャンプーができない猫は
水のいらないドライシャンプーやシートタイプの汚れ落とし
使用してみてください。

猫をシャンプーする方法

猫をシャンプーする場合は、ストレスをなるべく与えないように順序良く、
短時間で行うようにしましょう。

  1. ブラッシングをする
  2. ぬるま湯で洗う
  3. シャワーヘッドは体に密着させる
  4. シャンプーは力を入れ過ぎない
  5. リンスは被毛全体にしっとりと行き渡らせる
  6. ドライヤーで乾かす

まず初めにブラッシングをして余分な毛や毛玉を落としましょう。

猫を洗うお湯の温度は人が少しぬるいと感じる温度(35~38℃)で洗います。
シャワーヘッドを密着させてお湯を出すと、水跳ねや音がしないので
猫に不快感を与えにくくなります。
※どうしてもシャワーを嫌がる場合は洗面器にお湯を溜めて、
少しずつ体を濡らしていきましょう。
※顔は嫌がることが多いので、シャワーが無理な場合は濡れたスポンジなどを
使用し、少しずつ濡らしていきましょう。

シャンプーはしっかりと泡立てて、皮膚を指の腹で擦るようにして洗います。
この時に爪を立てたり、力を入れ過ぎないようにしましょう。

静電気防止や毛玉防止に役立つため、シャンプーを流した後にリンスをします。
リンスは汚れを落とすものではないため、シャンプーのように擦らず、
被毛全体にしっとりと染みこませるようにしてから洗い流します。
※リンスは必須ではないので、猫の様子を見て判断しましょう。
リンスをしない場合はリンスインシャンプーを利用するのも良いでしょう。

猫の毛は乾きにくいので、しっかりとドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーで乾かす前にタオルでドライングを行うと
ドライヤーの時間を短縮することができます。

ドライヤーの音と熱風を怖がる猫が多いので、
ドライヤーは体から離し、熱さに気を付けたり、
風圧を下げたり工夫をしましょう。

まとめ

猫は体臭も少なく、自分で体を清潔に保つことができるので
シャンプーは必須ではありませんが、
汚れが付きやすい猫は定期的に必要になることがあります。

シャンプーは水が苦手な猫にとって負担になりやすいので、
注意しながら行いましょう。