必見!犬に「薬を上手に飲ませる」方法

犬の「投薬」に苦労したことはないでしょうか。

薬をすぐに飲み込んでくれる犬もいるのですが、薬を口から吐き出してしまう犬に与えるのはどうしても苦労してしまいますよね。

犬が薬を苦手な理由として苦味、食感、ニオイなどから食べ物として認識しにくい点があげられます。

薬は大きく分けて錠剤・粉薬・シロップの3種類があるのですが、今回はそれぞれの薬の「上手に飲ませる方法」をお話しします。

錠剤の飲ませ方

錠剤は小さく固まっているため、一度にすべてを飲ませやすいのですが、
硬い塊のため、犬が異物として口から出してしまいやすいです。

犬に錠剤を飲ませる方法はいくつかあります。
愛犬に合った方法で飲ませてみてください。

食事に混ぜる

食欲旺盛で、錠剤を気にしない場合はいつもの食事に混ぜて与えましょう。

ただし錠剤だけ食べていないこともあるので、
チェックはしっかり行ってください。

口を開けて中に入れて飲ませる

食事に混ぜて食べない場合は犬の口を開き、
口の奥に錠剤を入れて飲み込ませましょう。

犬の口を開かせるには、マズルを掴む必要がありますので、
普段からマズルを触れるように慣らしておきます。

犬の口をスムーズに開かせるには、
犬歯の後ろの歯のない部分(上下)を掴むと開きやすいです。

口を開けたら、舌の奥の方に錠剤を置きます。
その後マズルを掴み口を閉じさせ、上向きにして錠剤を飲ませます。

この時喉をさすったり、少し鼻に息を吹きかけたりすると
飲み込みやすいです。

舌をペロペロとしたり、喉が動いたら上手に飲み込めていますが、
飲み込めていない場合は口の中に張り付いていたり、
吐き出しすことがあるのでしっかり飲み込めているか確認しましょう。

ピルクラッシャーで粉状にする

錠剤の大きさや食感を気にしてしまう場合は、
ピルクラッシャーで分割したり粉砕して与えましょう。

ピルクラッシャーで薬を粉々すると粉末状になります。

ウェットフードやおやつなど混ぜやすい物に混ぜて与えましょう。

粉薬の飲ませ方

粉薬は基本的に「何かに混ぜる」方法が与えやすいです。
錠剤の大きな塊を気にしてしまう子にはおすすめです。

食事に混ぜる

粉薬も錠剤と同じように、食事に混ぜて与えることができます。
味やニオイを気にしてしまう場合は、
ニオイの強いウェットフードに混ぜると与えやすいです。

注意点は、全部の粉薬を食事に混ぜてしまうと
万が一食べなかった時に薬を回収することが難しくなってしまうので、
少量を混ぜて食べるかどうか確認してみましょう。

水に溶かしてスポイトで与える

食事に混ぜると気にしてしまう場合は、
水に溶かしてスポイトやシリンジで与えるようにしましょう。

正面からではなく、口の横側、犬歯の後ろ辺りに
スポイトを入れてあげると与えやすいです。

ペーストに混ぜて上あごに付ける

粉薬を市販されているペースト状の栄養剤に混ぜると、
粉を一まとめにできるため、与えやすくなります。

ペースト状の栄養剤は粘り気があるため、
犬の口を開けて、上あごに張り付けると、
吐き出さずにそのまま飲み込んでくれます。

シロップの飲ませ方

シロップは苦味がないため、多くの犬がそのまま舐めてくれたり、
食事にも混ぜやすいです。

基本的な飲ませ方は、粉薬をスポイトで与える方法と同じになります。

飲ませやすい薬の形状を選択しよう

薬によって錠剤・粉薬・シロップを選べる場合と
選べない場合があります。

選べる場合は、犬に飲ませやすい物を選択すると良いでしょう。

毎年必ず飲ませなくてはいけない薬としてフィラリアの薬がありますが、
フィラリアの薬は錠剤以外に、チュアブルという
お肉タイプのものがありますのでそちらを選択するのも良いでしょう。

薬をあげる際のひと工夫

毎日投薬が必要だから、無理なく薬をあげたい…
どうしてもマズルを触ると怒ってしまう…

そんな時は、お役立ちグッズに頼ってみましょう。

薬を包むことができるピルポケットというおやつや、
薬をおやつのようにお団子状にできるものなどもあります。

その子に合った方法を探して与えてみましょう。

まとめ

犬に薬を飲ませるのは難しい場合がありますが、
病気の治療や予防のためには必要です。

薬はマズルを触って与えることが多いので、
普段からマズルを触っても怒らないように
慣らすようにしましょう。

どうしても難しい場合は、飲ませ方を工夫して
与えるようにしましょう。