私たちは信号の色や花の色など様々な「色」を認識できますが、犬の目は色をどれぐらい認識できているのでしょうか?
今回は犬が認識できる「色」についてお話しします。
犬が見ている世界は一体どんな色??
私たち人間の目は赤、緑、青の3色とその中間色が認識できますが、
犬の目は青と黄色、その2色の中間色を認識できると言われます。
また、認識できる彩度も人間よりも低いため、全体的にグレーがかって見えています。
人間と犬の目の構造は似ているのですが、人間の視神経は約120万本あるのに対し
犬は17万本程度、色彩を感知する錐体(すいたい)という
目の細胞も犬は人の10%程度しかないため、認識できる色が限られるのです。
カリフォルニア大学の実験では、
犬にとって「赤色」は暗いグレー、緑、黄、オレンジは「黄色っぽい色」、
紫は「青っぽい色」という見え方になっているそうです。
犬にとってのおもちゃやフードの色について
赤色は犬にとって認識できない色なので、赤いおもちゃはグレーに見えています。
赤いおもちゃでも形や動きは認識できるので、遊べないことはないのですが、
犬にとっては見えにくいおもちゃと言えるため、他の色の方が良いでしょう。
飼い主さんにとって美味しそうに見える”色付けされたドッグフード”は、
色の認識能力が低い犬にとっては意味がないことが分かります。
犬の体には無着色フードの方が良いので、フード選びには気を付けてください。
まとめ
犬が見えている色は、人と比べると少ないことが分かりましたね。
人と比べて認識できる色が少ないと可哀想にも感じますが、
元々犬は視力が弱く、視覚に頼っていないので、
生活に何ら支障はありません。
犬にとって認識しやすい色は青や黄色です。
おもちゃの色も青や黄色を選ぶと、犬は遊びやすいでしょう。
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