犬の「緑内障」の悪化を少しでも抑えるために出来る5つのこと

犬の緑内障は目の疾患の中でも痛みが出ることがあるので、注意が必要な病気です。

愛犬が緑内障になってしまったら少しでも悪化を防いであげたいですよね。

緑内障の悪化を少しでも抑えるために、日常生活では
どういったことに注意をすればよいのでしょうか?

犬の緑内障の悪化を抑えるために出来る5つのこと

  1. 気温差による眼圧への負担に気を付ける
  2. 興奮させすぎないように注意する
  3. 目に傷がつかないように気を付ける
  4. 障害物にぶつからないように気を付ける
  5. 食事を工夫する

気温差による眼圧への負担に気を付ける

緑内障は眼圧の上昇を防ぐことがとても大切な病気です。
眼圧の上昇は血圧の変動に影響を受けやすく、
急な温度差などにより血圧に変動が起こると
眼圧も上昇しやすいと言われます。

そのため、室内の温度は一定に保ち、
外に出る際には急激な温度変化が少なくなるようにします。

寒さに少し慣れさせてから外に出したり、
服を着せての温度調節などを行うようにしましょう。

興奮させ過ぎないように注意する

興奮すると血圧が上がるため、興奮させ過ぎないように
激しい運動を避けたり、すぐに落ち着かせられるように
オスワリやマテなどのコマンドを活用しましょう。

目に傷がつかないように気を付ける

目が見えにくくなるとお散歩中に草や枝などが目に当たり、
傷つけることがあります。

目に傷がつくことで緑内障以外に角膜炎など
別の病気も発症してしまう可能性があります。

片目が緑内障の場合、片方の目を守るためにも
草むらや枝などが目に当たりそうな場所には近づかせず、
犬が気にしないようであればエリザベスカラーなどを
装着してお散歩するようにしましょう。

障害物にぶつからないように気を付ける

緑内障になり目が見えにくくなると、物にぶつかりやすくなります。

眼圧が高い状態で物に当たると激しい痛みを感じますので、
ぶつかる危険性がある物を片付けたり、クッションを付けたりしましょう。

食事を工夫する

目に良いと言われているルテインやビタミンCが含まれている食材や
サプリメントを使用してみましょう。

続いては緑内障についての詳しいお話です。

犬の緑内障とは

犬の緑内障は眼球の内部の眼房水が上手く排出されないため、
眼圧が高くなることにより視覚に障害を起こす病気です。

  • 白内障
  • ブドウ膜炎
  • 水晶体脱臼
  • 前房出血
  • 眼内腫瘍

などの他の目の病気が原因で起こる後天的緑内障と、
先天的・遺伝的な要因から起こる緑内障があります。

また、症状により急性緑内障と慢性緑内障に分かれます。

2日以内に起きた症状は急性緑内障、5日以上継続した症状を慢性緑内障と区別しています。
この急性、慢性を区別することは予後を判断する上でとても重要になってきます。
急性の場合、適切な治療を行えば視力は保たれるか、回復する可能性があります。
しかし、慢性の場合失われた視力は永久的に戻らないといわれています。
引用:https://wanpedia.com/disease-glaucoma-ipet/

犬の緑内障の症状

緑内障になり、眼圧が上がると

  • 眼球の痛み
  • まぶたの痙攣
  • 充血
  • 目の色が赤や緑に見える
  • 眼球の突出
  • 失明

などの症状が見られます。

白内障との大きな違いの一つが、
眼圧が高くなることによる眼球の痛みです。

この痛みのため頭付近を触られるのを嫌がったり、
嘔吐や食欲低下なども見られるため、
早急な治療が求められます。

犬の緑内障の治療

  • 点眼薬
  • 内服薬
  • レーザー治療

点眼薬や内服薬、レーザーなどの外科的治療を中心に
眼圧をコントロールしていきます。

すでに失明し、痛みを伴っている場合は、
眼球摘出することもあります。

摘出後はそのまま縫合するか、義眼を入れるかの処置をします。

犬の緑内障になりやすい犬種

緑内障はどの犬種もなり得る病気ですが、
なりやすい犬種が存在します。

  • アメリカンコッカースパニエル
  • 柴犬
  • シーズー
  • マルチーズ
  • ビーグル

などです。

これらの犬種を飼っている、またはこれから飼育をする場合は
目に対して、より注意深く観察をする必要があります。

犬の緑内障の予防法

  • 目に良い成分を含んだ良質な食事を与えること
  • 毎日の目の健康チェックをすること

明確な予防法はありませんが、
ビタミンA、ルテイン、アスタキサンチンなど目に良い成分を含んだ
良質な食事を与えること

目ヤニや充血、目の色、涙の量、目の大きさに異常はないかなど、
毎日の目の健康チェックをすることが予防に繋がります。

早いうちから眼圧をコントロールすることは、良い効果が期待できるので
緑内障は早期発見、早期治療がとても大切です。

目の状態が少しおかしいかな?と思ったらすぐに病院に行きましょう。

まとめ

緑内障は命にかかわる病気ではないですが、失明や目の痛みなど
わんちゃんの毎日の生活に支障が出てくる病気です。

早めに発見をして悪化しないようにしてあげたいですね。