猫は砂に排泄する習性があるため、トイレのしつけは比較的教えやすいのですが、家の中の壁や家具などにオシッコをされてしまうというトラブルがあります。
これは「スプレー」という猫の習性なのですが、家中がオシッコだらけにされてしまったら大変ですよね。
今回は猫の「スプレー」について詳しくお話しします。
猫の「スプレー」とは?
猫の「スプレー」は尿によるマーキング行動の一種です。
猫は犬のように足を上げてオシッコをかけるようなマーキングはせず、
壁などにお尻を向け、尻尾を立てて、
強いニオイのするオシッコを少量スプレーのように噴射します。
スプレーには「縄張りをアピールする」「情報伝達」
「発情期のメス猫へのアピール」などの意味があります。
スプレーには色々な情報が詰まっていて、
体格や年齢などを他の猫に伝えることができるのです。
スプレーのオシッコは通常のオシッコよりもニオイが強く、かなり強烈です。
未去勢のオス猫に最も多く見られますが、
去勢済みのオス猫やメス猫にも見られることがあります。
スプレーは特に家具や壁、他の猫のニオイがする場所、家や部屋の入口などにしやすく、
反対に自分がニオイのする場所などにはしません。
猫は「スプレー」をどうして室内で行うのか?
他の猫へのアピールのために外で尿スプレーをするのはわかりますが、
縄張りである自分の家の中でも尿スプレーをすることがあるのは
一体何故なのでしょうか。
実は、尿スプレーによる室内マーキングは
不満やストレスなどが原因である可能性が高いのです。
- 他の猫や家族以外の人が家に来た
- 引っ越しをして環境が変わった
- 家族構成が変わった(子供が生まれたなど)
- 飼い主とのコミュニケーション不足
- トイレの汚れや場所などへの不満
- 室内に発情中のメス猫がいる(または外からメス猫のニオイがする)
などが室内スプレーのきっかけとなることがあります。
猫の「スプレー」を止めさせる方法
- 去勢する
- 不安やストレスの原因を取り除く
オス猫のスプレーは性ホルモンが関与しているため、
去勢手術をすることで90%解決すると言われています。
ただし、去勢する年齢が遅い場合はスプレーを止めないこともあります。
また、手術をしてもオス猫、メス猫ともに頻度は少ないですが、
スプレーをしてしまうことがあります。
不安やストレスが原因となっている場合は、
猫の様子や飼育環境をじっくり見直して、原因を取り除く必要があります。
まとめ
「スプレー」は猫の習性によるものですが、
家中にされてしまうと困ってしまうので、猫の問題行動の一つとも言われます。
スプレーは去勢手術をすることで多くの場合は解決しますが、
ストレスや不安が原因になっていることもあるので、
飼育環境も見直すようにしましょう。
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