犬の泌尿器で最も多い病気の一つに「尿路結石」があります。
どんなわんちゃんでも突然なることのある病気ですが、飼い主さんがある程度注意することで発症を防げる可能性があります。
一度なってしまった場合も、その後の再発を防ぐために予防は必要です。
犬の尿路結石を予防するためにはどのような事をしてあげればよいのでしょうか?
Contents
犬の尿路結石を予防するために出来る4つのこと
- 水を多く飲ませる
- 排泄を我慢させない
- 食事のバランスに気を付ける
- 外陰部を清潔に保つ
水を多く飲ませる
尿に結石が出来る原因の一つに、摂取水分量が少ないと
尿が凝縮し、結石ができやすい状態になることがあげられます。
そのため普段の食事と共にたっぷり水分を取らせると
1日の摂取水分量を増やすことが出来ます。
普通にお皿に置いたままだとなかなか飲まない場合は、
フードにお水やスープを入れたり、
水分量の多いウェットフードを追加するなど、
普段の食事での水分量を意識しましょう。
排泄を我慢させない
排泄を我慢させることも尿が凝縮してしまう原因となるので、
排泄の時間を多くとったり、
いつでも排泄できるようにトイレの環境を整えましょう。
食事のバランスに気を付ける
ミネラルのバランスが不適切な食事は結石を作りやすくなります。
バランスの良い良質なフードを与えるようにしましょう。
フードの質は体質そのものに繋がります。
その点からも普段の食事には気を付ける必要があります。
外陰部を清潔に保つ
外陰部が汚れるとそれだけ細菌が尿路内に入りやすくなり、
膀胱炎や尿路結石の原因になります。
外陰部の周りの被毛を短くカットするなど
汚れが長く付着しにくいようにしましょう。
続いては尿路結石について詳しくお話しします。
犬の尿路結石の症状
- 頻繁にトイレに行く
- 血尿
- 尿路の炎症
- 排尿困難
- 尿毒症
- 膀胱破裂
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結石が出来ることにより、
物理的に炎症を起こしたり、結石が詰まり
排尿困難を引き起こします。
尿路結石が原因で膀胱炎を引き起こすこともあります。
頻繁にトイレに行くのに尿が出ないなどの症状があれば
まず膀胱炎や尿路結石を疑います。
いつもと様子が違うと感じたらすぐに病院に行きましょう。
犬の尿路結石の種類
一重に尿道結石と言っても、結石にいくつか種類があります。
- ストルバイト結石
- シュウ酸カルシウム結石
- 尿酸アンモニウム結石
- シスチン結石
- ケイ酸塩尿結石
尿のph値がアルカリに傾くか酸性に傾くかにより結石の種類が変わり、
尿石のある場所も異なります。
結石の多くはストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石で、
その他の結石はほとんど見られません。
これらの結石は、犬種によりなりやすい傾向が存在しますが、
基本的にはどの犬種でもなる病気です。
犬の尿路結石の治療法
- 外科手術
- 内科治療
まずは結石の有無を調べ、結石の大きさや数などから
外科手術を行うか判断しますが、多くは内科治療となります。
内科治療は薬と療法食での治療となります。
一度結石になると再発しやすいため、
永続的に療法食を与えるのが一般的です。
最近では手作り食などで栄養バランスや水分コントロールを行う
飼い主さんもいます。
手作り食にする場合は適切な素材を与える必要があるので
獣医さんと相談をしましょう。
まとめ
わんちゃんの尿路結石は飼い主さんが少し意識することで、
防げる可能性があります。
元々の体質から結石を起こしてしまうこともありますが、
その場合も適切な管理をし、愛犬の様子をよく見てあげることで
重症化することを防げます。
水分摂取をしっかり行うことは結石のみだけでなく、
他の泌尿器系の病気予防に繋がりますので
意識をするように心がけましょう!
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