犬が足をペロペロと舐めているのを見たことはないでしょうか?
足の汚れを気にして少し舐めているような場合は問題ないのですが、ずっと舐めていたり、舐めている場所に傷があった場合は「指間炎」という症状になってしまうことがあります。
犬の「指間炎」とは一体どんな症状なのでしょうか。
Contents
犬の「指間炎」とは
犬の「指間炎(別名:趾間皮膚炎)」は指の間や足の裏(肉球の間)、
水かきの部分などに炎症が起きる症状です。
指間炎が起きる原因は
- 外傷
- 足を舐める
- 皮膚炎
- 感染症
- 汚れ
- ストレス
など様々です。
散歩中に何かを踏んで足の裏に傷が出来た場合
(さらにその傷を治そうと舐めた場合)や、
足が汚れていたり、水で湿っている場合は
細菌が特に繁殖しやすい状態のため、指間炎になりやすいです。
元々アレルギー性皮膚炎などの皮膚炎を起こしている場合は、
指間に症状が出ることで指間炎になることがあります。
また、犬はストレスが原因で足先を舐めることがあるのですが、
この場合も舐性(しせい)皮膚炎(過剰なグルーミングによる皮膚炎)を起こし、
指間炎になることがあります。
犬の「指間炎」の症状
- 指間や肉球が腫れる
- 皮膚が赤くなる
- 膿が出る
- 出血
- 痛み
指間や肉球が炎症を起こすことで、腫れや赤みが出ます。
症状が悪化すると膿や血が出たり、
痛みから歩行に支障が出ることもあります。
犬の「指間炎」の治療方法
- 内服薬
- 外用薬
指間炎の一般的な治療方法として、
炎症を抑えるために抗炎症剤やステロイドなどの内服薬を使用します。
また、炎症・抗菌作用を持つクリームを外用薬として使用することもあります。
外用薬を足に塗ると舐めてしまう場合は、
エリザベスカラーなどを使用し、患部を舐めさせないようにします。
足の裏は汚れやすく、傷が治りにくい部位です。
少しでも傷の治りが良くなるように、
散歩後に足裏の汚れをしっかり拭いたり、
シャンプー後に足裏を乾かすなど清潔に保つようにしましょう。
また、慢性的な皮膚炎から指間炎を起こしてしまう犬の場合は
免疫力を向上させるサプリメントを食事に混ぜることで、
改善する可能性もあります。
犬の「指間炎」の予防方法
犬の「指間炎」は下記の方法で予防することができます。
足裏を清潔に保つ
足裏をきれいに保つことで、細菌の繁殖を防ぎます。
散歩後は足の裏をきれいに拭くようにしましょう。
シャンプー後は足裏も濡れていますが、
足裏が湿っていると雑菌が繁殖しやすいため、
足裏もしっかり乾かすようにしましょう。
散歩後に足裏をチェックする
散歩中の足裏への小さな傷がきっかけで、
指間炎を起こしてしまうことがあります。
早い段階で傷口を見つけることが出来れば、
炎症の悪化を抑えることもできます。
散歩後に足裏に異常がないかチェックするようにしましょう。
足を舐める場合は気を反らすようにする
足を舐める癖があると、足先に細菌が繁殖しやすくなります。
犬が足を舐めている場合は、名前を呼んだり、
噛むおもちゃを与えるなどして気を反らすようにしましょう。
まとめ
犬が足を舐める行動は比較的よく見られる行動です。
しかし、あまりにも頻繁に舐めていたり、
傷を気にして舐めている場合は指間炎になってしまう可能性があります。
足に炎症が起きていないかチェックし、清潔に保つようにしましょう。
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