大切な役割がある!?猫の舌が「ザラザラ」な2つの理由

猫に皮膚を舐められたとき、舌が「ザラザラ」なのに驚いたことはないでしょうか?

ネコ科の動物はイヌ科の動物と違い、舌に糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と呼ばれる小さな突起が生えています。

これが猫の舌のザラザラの正体なのですが、このザラザラは子猫の時には存在せず、離乳食を食べ始める頃から生えてきます。

ではこの猫の舌の「ザラザラ」は一体どんなことに役立つのでしょうか?

猫の舌が「ザラザラ」な2つの理由

猫の舌のザラザラは大きく分けて二つの役割があります。

  • 毛づくろいをするために役立つ
  • 獲物の肉をそぎ落とすために役立つ

毛づくろいをするために役立つ

猫は自分の体をきれいにするために、毛づくろいを行いますが、
その際にザラザラの舌がブラシのような役割を果たし、
汚れやニオイを取り除きます。

また、最近の研究でこのザラザラはスコップ上に湾曲し、
唾液を溜めることができると分かりました。

唾液を舌に溜めることにより、
被毛や皮膚に唾液を効率よく送り届けることができます。

唾液は被毛を清潔に保つほかに蒸発することで、
体温を下げる効果があります。

獲物の肉をそぎ落とすために役立つ

猫は犬ほど強靭な顎や牙を持たないので、
骨を砕いて食べることが出来ません。

そのため、ザラザラの舌を使って
獲物の肉を骨からしっかりとそぎ落として食べます。

猫の舌の「ザラザラ」は水を飲むのに役立つ?

以前は猫の舌のザラザラは水を飲む際に役立っていると考えられていましたが、
最近の研究では違っていることが分かりました。

猫は水を飲む際に舌を「J」の字に曲げて水面に付け、
素早く引き上げることで水柱を立てます。

その水柱が一番高くなるタイミングで素早く口を閉じることで
水を飲んでいるのです。とても器用ですよね。

まとめ

ネコちゃんの舌がザラザラしているのには
しっかりとした意味があることがわかりましたね。

猫の舌に関しては「味覚」「毛づくろい」についての記事もありますので、
ぜひ合わせてご覧ください♪