最も多い耳のトラブル!犬の「外耳炎」を予防する方法は?

わんちゃんの耳が臭ったり、汚れがひどい場合は
「外耳炎」を疑います。

外耳炎はわんちゃんに比較的多く見られる耳のトラブルの一つですが、家庭でできる予防法があります。

また、外耳炎に特になりやすい犬種や耳の形状がありますので、ぜひ知って予防に役立てましょう。

犬の外耳炎の3つの予防方法

  1. 耳掃除で耳の中を綺麗にする
  2. 耳の通気性を良くする
  3. 濡れた後は耳の中を良く拭きとる

耳掃除で耳の中を綺麗にする

外耳炎は耳の中を綺麗に保つことが予防の一つになります。

耳の中を綺麗に保つには耳掃除が必要ですが、
耳掃除も頻繁にし過ぎると、耳の中はデリケートなため
傷をつける事にもなりますので気を付けましょう。

指にコットンを巻いてやさしくふき取ったり、
イヤークリーナーを使用して耳を洗浄します。

耳の通気性を良くする

耳の中の通気性を良くすることは、
中の蒸れを防ぎ、清潔に保つことに繋がります。
耳毛のある犬は耳毛を抜いたり、耳の周りの毛を短くしたりして、
通気性を良くしましょう。

濡れた後は耳の中を良く拭きとる

シャンプーの後など耳の中が濡れたままだと蒸れてしまいますので、
シャンプー後はコットンで水気をふき取るなど、
小まめなケアをしてあげましょう。

外耳炎になりやすい特徴を持つ犬

外耳炎はどんな犬でも起こる病気ですが、
に特になりやすい犬は

  • 垂れ耳の犬
  • 耳の中に毛が生えている犬
  • 皮膚が弱い犬
    です。

垂れ耳耳の中の毛は耳穴を塞ぐため通気性が悪く、
立ち耳の犬よりも必然的に蒸れやすく、汚れも溜まりやすくなります。

立ち耳の犬でも耳の中に毛が生えているテリアなどは
耳の通気性が悪いです。

例えば、人気犬種の一つであるトイプードルは、
垂れ耳+耳毛の生えている犬種ですので、外耳炎になりやすく
耳のケアはとても重要です。

また皮膚が弱い犬は外耳炎にもなりやすいため、
皮膚のトラブルの多いフレンチブルドッグなどは、
立ち耳で耳の毛も生えていませんが外耳炎トラブルは多いです。

外耳炎は一度かかると再発する事が多い病気です。

これらに該当する犬は特に耳の中が汚れていないか、
頻繁にチェックをするようにしましょう。

続いては外耳炎について詳しくお話していきます。

犬の外耳炎とは

犬の「外耳炎」外耳(耳の穴から鼓膜の間)が炎症する病気です。
一度外耳炎になると治りが悪く、治療が長引きます。

外耳炎はマラセチアなどの真菌感染、
ブドウ球菌による細菌感染が主な原因となります。

その他にはダニやアレルギー、異物などが原因で発症することもあります。

垂れ耳の犬は耳の通気性が悪いため、特に耳垢が溜まりやすいです。

耳垢は外耳道の皮膚を刺激したりして炎症を起こすため、
外耳炎の原因になることが多いと言われています。

犬の外耳炎の症状

外耳炎になると下記のような症状が見られます。

  • 耳が腫れる
  • 臭いのある耳垢が溜まる
  • 耳道が狭くなる
  • 鼓膜が破れる
  • 後ろ足で耳をしきりに掻く
  • 耳を触られるのを嫌がる

外耳炎になり外耳道に炎症が起こると、悪臭のある耳垢が外耳道に溜まり、
拭いてもすぐに汚れてしまいます。

炎症はひどくなると耳介まで進み、赤く腫れただれてきます。
痒みが出るため、犬は頭を振ったり、耳をかいたりします。
炎症が進行すると痛みも出るため触られることすら嫌がります。

外耳炎を繰り返すと外耳道に出来物が出来、外耳道がふさがり
聴覚障害が出てきたり、中耳炎、内耳炎にまで発展することもあります。
引用:http://wankoukiuki.blog106.fc2.com/blog-entry-136.html

犬の外耳炎の治療

  • 殺菌治療
  • ダニなど寄生虫の処理
  • アレルギー対策治療
  • 異物除去
  • 外科手術

まず何が原因で外耳炎が起きているかを調べます。

細菌や真菌が原因の場合は抗菌薬などを使用し殺菌します。

マラセチアが原因の場合は完治は困難ですが、
洗浄や点耳薬を使い、痒みとうまく付き合っていきます。

ダニなどの寄生虫が原因の場合は、根気よく投薬を続けることにより完治できます。

草などが耳の中に入ったことにより、炎症を起こした場合は、
異物を除去します。

アトピー性皮膚炎などのアレルギーが原因の場合は
原因究明が難しいため完治は難しいと言われますが、
アレルゲンとなる物質を生活環境から排除する、
食事を変更するなどのアレルギー対策をします。

外耳道がふさがってしまった場合は、外耳道切開術という外科処置を行います。

まとめ

外耳炎は命にかかわる病気ではないですが、痛みや痒みの為
何度も耳を掻く愛犬の姿は見ていてとてもつらいです。

外耳炎は何度も繰り返してしまうことが多い病気ですので、
一度外耳炎と診断されて完治しても気を抜かずに、
耳のケアを続けていきましょう。

耳のケアが難しい場合は、
獣医さんやトリマーさんに定期的に行ってもらいましょう。