犬が排泄後に後ろ足で地面を蹴り上げる理由とは?

散歩中に犬がウンチをした後、地面を後ろ足で蹴るのを見たことはないでしょうか?

一見すると砂をかけている様な行動ですが、この行動には一体どんな理由があるのでしょうか?

マーキングの一つとして行っている

犬が自分のオシッコで、縄張りや自分の情報を他犬に伝える
「マーキング」をすることは有名ですよね。

実はウンチをした後、後ろ足で地面を蹴り上げる行動も、
マーキングの一つと考えられています。

土に付いた足の裏から分泌されるニオイを
ウンチのニオイと共に、周囲にマーキングしているのです。

排泄後に砂をかける動物としては猫が有名ですが、
猫は排泄後、主に自分のニオイを隠すために砂をかけます。

地面を蹴るマーキングを行う犬の特徴

地面を蹴るマーキング行動は、すべての犬が行うものではありません。

気の強い犬や、縄張り意識の高い犬に多く見られます。

メス犬よりオス犬、去勢済みより未去勢の犬がより行いやすいですが、
避妊済みのメス犬でも、気の強い犬では見られることがあります。

反対に普段から大人しく、オシッコでのマーキングもほとんど行わない犬には
見られないことが多いです。

地面を蹴るマーキングを止めさせるには

犬が後ろ足で地面を蹴り上げると、
土や小石などがかなり遠くまで飛ぶことがあります。

飼い主さんに当たるのはもちろん、
他の通行人や車などに当たってしまうと危険ですので、
出来るだけ止めさせるようにしましょう。

排泄後すぐに「オスワリ、マテ」を指示し、
マーキング行動をする前に制止するようにします。

マーキング行動を多くする犬は、
気が強くしつけが難しかったり、
問題行動を起こす可能性もあるので、
しっかりとしたしつけを行うことも重要です。

まとめ

犬が排泄後に地面を蹴り上げる行動は、
マーキングの一種ということが分かりました。

本能的な行動のため、止めさせることは少し難しいですが、
周りに迷惑がかかる行動でもあるので、
オスワリなど別の行動をさせることで止めさせるようにしましょう。