猫は高所から落ちても、上手に着地します。
犬は高いところから落ちると、受け身が取れずケガをしてしまうことがあるのですが、猫はケガをしてしまうことがほとんどありません。
どうして猫はこんなすごい動きが出来るのか、疑問に思ったことはないでしょうか?
実は、猫にはこの動きができる「4つの優れた能力」があるからなんです。
Contents
猫に備わった「落下に対する4つの優れた能力」とは?
猫は木に登ったり、高所を好む動物のため、
落下する危険性は地上にいる動物よりも高くなります。
そのため、落下時にケガをしないように「4つの優れた能力」が備わっています。
- 空中で受け身を取る反射能力
- 三半規管が非常に優れている
- 「視力」や「筋肉」も受け身を取るためのセンサー
- 体の柔軟性が優れている
空中で受け身を取る反射能力
猫は空中で受け身を取ることができます。
これは「空中立位反射(くうちゅうりついはんしゃ)」と呼ばれ、
高所から落下をすると
- 頭を横に向けて体を伸ばす
- 体をひねり、前足と後ろ足を下に向けて着地準備をする
- 足から地面に着地、お腹を中心にバランスをとる
瞬時にこのような動きを取ります。
この能力は生まれて1ヶ月ほどの子猫にはもう備わっています。
三半規管が非常に優れている
猫はとても優秀なバランス感覚の持ち主です。
これは平衡感覚(回転加速度)を司る「三半規管」が非常に優れているためです。
猫の耳の中にある「前庭神経」が重力と直線加速度を司っているのですが、
この「前庭神経」は「三半規管」に繋がっています。
頭や顔の傾きを「前庭神経」が察知し、「三半規管」に繋げることで、
重力に対する体のバランスを瞬時に調整できます。
そのため、頭が下に向いていている不安定な状態でも、体が倒れません。
「視力」や「筋肉」も受け身を取るためのセンサー
「視力」や「筋肉」も視界と不自然な体のねじれから落下を察知し、
体が正常な位置に戻るように瞬時に働きます。
落下を察知すると
「視力」は眼球の位置を正常に戻し、頭を安定した向きにします。
「筋肉」は不自然なねじれや体の伸びを戻し、重力に対して安定させます。
体の柔軟性が優れている
猫を触るとフニャフニャと非常に柔らかい体をしていますよね。
この柔らかい体は瞬時に身体をひねり、
着地の際の衝撃を和らげるのに役に立っています。
猫の落下事故に注意
このように優れた能力を持っている猫ですが、
高所から落下して「絶対にケガをしない」わけではありません。
家具から飛び降りたり、建物の2階程度の高さから落下した場合は
問題ないことが多いですが、それ以上のマンションの高層階からの落下や、
地面がコンクリートなど固い場合は、骨折や内臓にダメージを受けることがあります。
猫の能力を過信せず、ベランダや外には出さないように注意しましょう。
まとめ
猫の身体能力はとても優れていることがわかりましたが、過信は厳禁です。
飼い主さんは猫が危ない状況にならないように
安全管理をしっかりと行いましょう。
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