犬も健康診断などで血液検査をすることがありますが、「中性脂肪」や「コレステロール」の数値が高いと「高脂血症」の可能性があります。今回は犬の「高脂血症」についてお話します。
犬の「高脂血症」とは
犬の高脂血症は血液中の中性脂肪とコレステロールの一方、
または両方の数値が高い状態を言います。
食後10時間以内であれば数値が高くても正常とされますが、
12時間以上経過しても高い数値の場合は、高脂血症と診断されます。
高脂血症は遺伝や原因不明で起こる一次性のものと
糖尿病などの病気が原因で起こる二次性のものがあります。
ミニチュアシュナウザーは遺伝的に高脂血症になりやすいことが知られています。
その他にシェルティやドーベルマンなども発症報告の多い犬種です。
犬の「高脂血症」の症状
犬が高脂血症になっても無症状の場合もありますが
嘔吐や下痢、腹痛などの症状がみられることがあります。
高脂血症になると、急性膵炎や角膜への脂質沈着など、
別の病気を発症する可能性があるため、注意が必要です。
犬の「高脂血症」の治療方法
一般的な治療として、脂質を制限した低脂肪フードなどの食事療法を行います。
また、症状によっては抗高脂血症薬などの内服薬や、
サプリメントを使用することもあります。
高脂血症の原因となる疾患が判明した場合は、その疾患の治療を行います。
犬の「高脂血症」の予防方法
肥満にならないように注意しましょう。
高脂血症の好発犬種を飼育している場合は食事管理に
特に気をつけるようにしましょう。
まとめ
犬の高脂血症は血液中の中性脂肪とコレステロールの一方、
または両方の数値が高い状態を言います。
高脂血症自体は無症状の場合も多いですが、
数値の高い状態が続くと他の病気を併発することがあるため注意が必要です。
高脂血症になりやすい犬種を飼っている場合は、
普段から高脂肪の食べ物には気を付けるなど食事内容に注意しましょう。
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