犬のしつけ方法の一つに、犬を叱る(間違いを伝える)ために「リードを瞬間的に引く」という物があります。(例:犬が引っ張った際にリードを強く引き刺激を与える→犬は刺激を不快に感じるため、引っ張りをやめる)
このしつけ方法をサポートする道具に、引っ張ると締まる「チョーク首輪」というものがあります。
今回は2種のチョーク首輪「ハーフチョーク首輪」と「フルチョーク首輪」についてお話します。
「ハーフチョーク首輪」について

ハーフチョーク首輪は、犬のしつけや散歩の際に使用されるトレーニング用首輪の一種です。首にかける部分(首輪)+引っ張ると締まる部分(チョーク)を組み合わせたデザインになっています。
犬が引っ張ると首輪が少し締まる構造になっていますが、完全に締まりきることはありません。犬に負担をかけすぎず、飼い主がコントロールしやすいような作りになっています。
通常時は首輪に緩みがありますが、強く引っ張ったときは首輪が締まります。
引っ張り癖がある犬などに効果的です。
首輪部分はナイロンや布、チョーク部分はチェーンまたはナイロン製の物があります。
チョーク部分がチェーンの物は引っ張った際にチェーンの音が鳴るため、
音に敏感な犬の場合はナイロン製の物を使うなど使い分けるとよいでしょう。
ハーフチョークは首輪の部分がきつすぎたり緩すぎたりすると効果は薄く、
犬にストレスを与えてしまう可能性があります。
ハーフチョークは“チョーク部分を引いた時”に首輪が首周りにフィットし、
そのまま首輪を引き抜こうとしても抜けない長さに調節します。
初めて使う際はお店で実際に見て、ショップ店員から
アドバイスを受けるとよいでしょう(可能であれば試着をしてください)
「フルチョーク首輪」について

フルチョーク首輪は、犬のしつけやトレーニングに使われる首輪で、 チョークチェーンとも呼ばれます。ハーフチョークとは異なり、引っ張ると首輪全体が完全に締まる構造になっているのが特徴です。
リードを引っ張ると首輪が犬の首にしっかり締まり、圧力がかかります。
かなり大きな刺激を与えることができるため、ハーフチョークよりも
さらに指示を伝えやすいというメリットはありますが、
使い方を間違えると犬の首を締め続けてしまう恐れがあります。
一般の飼い主さんが使う場合はプロのトレーナーからアドバイスを受けてから使用するのが望ましい
上級者向けの首輪です。
力が強い大型犬・超大型犬やコントロールが難しい犬に使用し、
小型犬や首が細い犬には体への負担が大きいため使用しないようにします。
多くの場合金属チェーンで作られていますが、ナイロン素材や布製のものもあります。
チェーンタイプは音が鳴りやすく、音でのしつけにも使われることがあります。
チョーク首輪の注意点
チョークチェーンとハーフチョークはどちらの首輪も緩みができること、
引っ張ると首が締まることから繋留(繋ぎとめておくこと)には不向きです。
繋留の際の首輪の緩みは逃走に繋がり、首輪の締まりは
首が締まる事故に繋がる恐れがあります。
散歩やトレーニングの時など短い時間に使用するようにしましょう。
まとめ
チョーク首輪は、首輪を締める際の刺激で犬の行動をコントロールする、
しつけ・トレーニングに向いている首輪です。
チョーク(締まる)の意味を理解していないと
効果が感じられないばかりか、
犬にストレスや負担を与えることもあるので
首輪の特徴を理解したうえで使用しましょう。
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