「ロットワイラー」はがっちりとした体のとてもたくましい犬です。
今回はロットワイラーについてお話しします。
「ロットワイラー」について
ロットワイラーはドイツ原産の大型犬です。
犬名は原産地名のドイツ・ロットワイル地方が由来です。
ロットワイラーの起源は古く、紀元前のローマにいたマスティフタイプの犬と考えられています。
大変賢く力のある犬だったため、番犬や牧牛犬として重宝されてきました。
19世紀頃になると、牧牛犬としての作業が機械化され、
牧牛犬としてのロットワイラーの仕事は激減しましたが、
牛を売買した際の現金を守る犬として使用したことをきっかけに
お金や家を泥棒から守る「警護犬」として活躍するようになりました。
様々な作業を起用にこなすロットワイラーは
20世紀初頭には警察犬としての適性があることが明らかになり、
1910年には警察犬および軍用犬として正式な承認を受けました。
ロットワイラーはがっちりとした筋肉質な体に太く短いマズル、垂れ耳を持ちます。
尾は断尾をする習慣がありますが、最近は動物愛護の観点から断尾せず、
自然なままの垂れ尾が増えてきています。
毛色はブラックタンのみです。
「ロットワイラー」の性格と飼い方
ロットワイラーは飼い主に忠実で、とても賢く忍耐強い犬種です。
愛情深く、家族を守ろうとする気質があります。
とにかく力の強い犬種なので、引っ張りや飛びつきなどをさせると
重大な事故が起きる可能性があります。
しっかりと訓練を行い、散歩はコントロールできる人が行うようにしましょう。
ロットワイラーは飼い主には忠実ですが、他者や他犬に警戒心を抱くと
防衛本能から攻撃行動を行いやすい犬種です。
子犬の頃から社会化をしっかりと行い、
多くの人や犬との社会性を育てるようにしましょう。
一般家庭での訓練が難しい場合は、訓練士さんに相談してください。
「ロットワイラー」のなりやすい病気
ロットワイラーは下記の病気になりやすいとされます。
ロットワイラーは骨肉腫やリンパ腫などの「悪性腫瘍」が
比較的多くみられる犬種と言われます。
皮膚や歩行の異常、食欲不振など気になる点が見られたら
獣医さんに相談するようにしましょう。
「股関節形成不全」は股関節の発育状態が悪く
亜脱臼状態になる病気で、大型犬によく見られます。
この病気になるとモンローウォークという腰を
左右に振る独特な歩行になるので、獣医さんに相談しましょう。
「胃捻転」は、何らかの原因で胃が拡張とねじれを
起こしてしまう病気で、大型犬が起こしやすい疾患です。
早食いや食後の運動を避けるなど、対策をしっかり取るようにしましょう。
病気は早期発見・早期治療が重要です。
ロットワイラーの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。
まとめ
ロットワイラーはドイツ原産の大型犬です。
しっかりした骨格と筋肉を持つ大変力のある犬種で、
牧牛犬や護衛犬、警察犬など様々な作業を行ってきた歴史があります。
ロットワイラーは訓練性能が高くとても賢いですが、
訓練を行わないと、扱いが難しい危険な犬となってしまうことがあります。
しっかりと訓練を行い、信頼関係を築ける人が飼育するようにしましょう。
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