陽気な猟犬!「フラットコーテッドレトリーバー」について

「フラットコーテッドレトリーバー」はシャープな体型が格好良く、底抜けに明るい性格からファンが多い犬種です。

今回はフラットコーテッドレトリーバーについてお話しします。

「フラットコーテッドレトリーバー」について

フラットコーテッドレトリーバーはイギリス原産の大型犬です。

名前は直毛の被毛を持つレトリーバーという見た目そのままに付けられていて、
「フラッティ」という愛称で呼ばれることもあります。

フラットコーテッドレトリーバーの起源は諸説ありますが、
カナダから輸入された小型のニューファンドランドやイギリスのセッター種、
イギリスの古いレトリーバーなどを掛け合わせて作出されたという説が有力です。

フラットコーテッドレトリーバーは猟師が撃ち落とした水鳥を回収する猟犬として活躍し、
他のレトリーバーよりも獲物を優しく咥える「ソフトマウス」を
高度に行うことができたため、高い人気を得ました。

フラットコーテッドレトリーバーは元々ウェービーコーテッドレトリーバーという
波状の緩い巻き毛を持つ犬でしたが、犬種改良を行ううちに直毛の被毛を持つようになり、
フラットコーテッドレトリーバーと呼ばれるようになった歴史があります。

フラットコーテッドレトリーバーが初めてドッグショーに出陳されたのは1860年でしたが、
この時はまだウェービーコーテッドレトリーバーや
カーリーコーテッドレトリーバーと区別されていませんでした。
その後、1864年に出陳されたフラットコーテッドレトリーバーの評価が高く、
1874年にはフラットコーテッドレトリーバーとしてしっかり
区別されるようになったと記録されています。

その後、フラットコーテッドレトリーバーの元となった
ウェービーコーテッドレトリーバーは姿を消しました。

フラットコーテッドレトリーバーはゴールデンレトリーバーや
ラブラドールレトリーバーと比べて、シャープな体つきをしており、頭部も長めです。
被毛の色はブラックかレバー色に限定されています。

「フラットコーテッドレトリーバー」の性格と飼い方

フラットコーテッドレトリーバーはとても陽気で、
人や犬に対してもフレンドリーに接することができます。

少しのことで興奮しやすい面がありますが、
訓練性能はとても高いので、トレーニングは難しくありません。
ツイテで落ち着いて歩かせたり、興奮しそうな場面ではマテを指示するなど
上手にコントロールするようにしましょう。

体力のあるフラットコーテッドレトリーバーは多くの運動量が必要です。
物を持ってくること(レトリーブ)が好きなので、
ボール投げなどの遊びを普段から取り入れるようにしましょう。

まっすぐに伸びた被毛は毛玉になりにくいため、お手入れは難しくありません。
死毛を取り除くためのブラッシングを定期的に行うようにしましょう。

「フラットコーテッドレトリーバー」のなりやすい病気

「股関節形成不全」は股関節の発育状態が悪く亜脱臼状態になる、
大型犬によく見られる病気です。
この病気になるとモンローウォークという腰を
左右に振る独特な歩行になるので、獣医さんに相談しましょう。

フラットコーテッドレトリーバーは悪性リンパ腫、骨肉腫などの、
「悪性腫瘍」が比較的多く見られます。
悪性腫瘍は早期発見・早期治療が重要ですので、
毎日のボディチェックを欠かさないようにしましょう。

「胃捻転」は、何らかの原因で胃が拡張とねじれを起こしてしまう病気で
フラットコーテッドレトリーバーなど、大型犬が起こしやすいです。
早食いや食後の運動を避けるなど、対策をしっかり取るようにしましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
フラットコーテッドレトリーバーの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

フラットコーテッドレトリーバーはイギリス原産の大型犬です。

シャープな体つきのレトリーバーで、とても陽気で活発です。
少々興奮しやすい面があるので、トレーニングをしっかり行い
コントロールをするようにしましょう。