とてもゴージャスな被毛を持つ猫「ペルシャ」。
その被毛の美しさから、今も昔も愛されている猫です。
今回はそんな「ペルシャ」についてお話しします。
「ペルシャ」について

「ペルシャ」はイラン原産の長毛の猫種です。
ペルシャの起源ははっきりとしておらず、
ペルシャ(現イラン)の猫にターキッシュアンゴラを交配した猫、
ペルシャの土着の猫、トルコからヨーロッパに輸入された猫…
などの説があります。
ペルシャはゴージャスな長毛にずんぐりとした体つき、
離れた目に潰れた顔…ととても個性的な猫です。
ペルシャはキャットショーでの歴史が古く、
出陳数も多いことから「猫の王様」と言われます。
1871年にロンドンのキャットショーに初登場してから
何度も品種改良が行われ、一時は極端に顔が潰れた猫(ピッグフェィス)が
多く作出されましたが、現在は健康上の問題から
ピッグフェイスの猫はあまり繁殖されなくなりました。
ペルシャの愛嬌のある潰れた顔はマンチカンなどと同じ
「骨軟骨異形成」によるものです。
鼻が潰れた顔は涙やけが起きやすく、
自分で毛づくろいがほとんどできないため、
飼い主さんによる小まめなケアが必要です。
毛色はソリッドカラー、パーティカラー、タビ―(縞)、
チンチラシルバー、チンチラゴールデンなど。
チンチラゴールデン・チンチラシルバーなど
「チンチラ」と呼ばれる毛色のペルシャは
他のカラーより鼻が潰れておらず、健康上の問題が少ないです。
また、ペルシャの一種に「ヒマラヤン」という猫がいます。
ヒマラヤンはペルシャにシャムを掛け合わせた猫で、
ペルシャの長毛、シャムのポイントカラー&青い目という
2種の猫の特徴を持ち合わせます。
「ペルシャ」の性格と飼い方
ペルシャは温厚で、子供にも優しく接することが出来る猫です。
ペルシャのカラーバリエーションの一つ
チンチラも温厚ですが、少しわがままな所もみられます。
被毛の量が多く長いため毛玉が出来やすく、
毎日ブラッシングを行う必要があります。
潰れた顔は涙や目ヤニが出やすいので、
こまめに拭き取り、清潔に保つようにしましょう。
「ペルシャ」がなりやすい病気
- 多発性のう胞腎
- 肥大型心筋症
- 流涙症
「多発性のう胞腎症」は腎臓に異常なのう胞(液体の入った袋状の物)が出来、
徐々に増えることで腎機能に異常が見られる病気です。
ペルシャはこの症状を起こしやすいので、
若いうちから健康診断などで腎機能を定期的にチェックするようにしましょう。
「肥大型心筋症」は心臓の筋肉が肥大することで、心臓の働きが低下する病気です。
肥大型心筋症を発症し、血栓が出来やすくなると血栓症により命を落とすこともあります。
ペルシャはこの病気が遺伝的によく見られます。
疲れやすくなったり、開口呼吸をするなどの症状が見られたら、
獣医さんに相談しましょう。
潰れた顔のペルシャは涙と目ヤニによる涙やけが見られやすい猫種です。
涙や目ヤニが出ていたら定期的にふき取るようにしましょう。
また、鼻涙管が狭いことで涙が詰まってしまう「流涙症」が原因で
涙やけを起こすこともあります。
この場合は目薬や外科治療を行うと症状が改善することもあるので、
気になる場合は獣医さんに相談してみましょう。
まとめ
ペルシャはゴージャスな被毛、個性的な顔つきが人気の猫種です。
美しい被毛はしっかりとブラッシングを行わないと
毛玉になってしまったり、汚れが付きやすいため
ケアには手間がかかります。
ペルシャは毛色によって顔つきや性格が異なるため、
自分に合ったペルシャを探すのも面白いでしょう。
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