ノルウェーの森林猫!「ノルウェージャンフォレストキャット」について

「ノルウェージャンフォレストキャット」は綺麗なセミロングの被毛、存在感のある大きな体、気品のある顔立ちから近年人気が出ている猫種です。

今回はノルウェージャンフォレストキャットについてお話しします。

「ノルウェージャンフォレストキャット」について

ノルウェージャンフォレストキャットはノルウェー原産の中~大型猫です。

ノルウェージャンフォレストキャットは北欧神話の
女神フレイヤのソリを引く猫として、北欧では広く知られています。

起源はとても古く、不明な点が多いですが、最も有力な説は11世紀頃トルコから
ノルウェーに連れて来られた猫と言われます。

この猫たちの中で、ノルウェーの極寒に適応できる長毛で大型の猫だけが生き残り、
ノルウェージャンフォレストキャットの元となりました。

森林で狩りをしていたノルウェージャンフォレストキャットは
昔から「スコグカット(森林の猫)」と呼ばれ、
これがノルウェージャンフォレストキャットの名前の由来になっています。

ノルウェージャンフォレストキャットは農場でネズミ取りのために飼育されたりと、
ノルウェーの土地で愛されていましたが、猫種としては固定されていませんでした。

1930年頃にノルウェーを代表する猫として登録をするために、
血統管理が行われ、1977年にヨーロッパの猫種登録機関に
ノルウェージャンフォレストキャットとして登録されました。

ノルウェージャンフォレストキャットは美しいセミロングのダブルコートを持ち、
筋肉質でがっちりとした体形をしています。

ノルウェージャンフォレストキャットのカラーはバラエティ豊富で、
ブラックやレッドなどの単色やブラウン、シルバーなどのタビー(縞)、
タビ―に白が入ったカラーなどがあります。

「ノルウェージャンフォレストキャット」の性格と飼い方

ノルウェージャンフォレストキャットは温厚で、
他人に対してもあまり警戒しないフレンドリーな性格です。

運動能力は高く、高いところを好みますので、
キャットタワーなどを設置すると良いでしょう。

ノルウェージャンフォレストキャットはゆっくりと成長する猫で、
体が成長しきるまでに3年ほど掛かると言われます。
筋肉、骨格、被毛の成長のために良質なフードを与えるようにしましょう。

セミロングの被毛はブラッシングをしないと毛玉が出来たり、
毛づくろいによる被毛の飲み込みで嘔吐なども起きるため
毎日ブラッシングをしましょう。

また、防寒や防水に適した被毛は皮脂に覆われているため、皮膚炎になりやすいです。
月に一度シャンプーをすると皮膚炎を予防でき、体を綺麗に保つことが出来ます。

「ノルウェージャンフォレストキャット」のなりやすい病気

ノルウェージャンフォレストキャットは純血種の中では
遺伝性疾患が少ない種と言われますが、下記の疾患になりやすい傾向があります。

ノルウェージャンフォレストキャットは肥満になりやすく、
他の猫種と比べて3.5倍ほど「糖尿病」になりやすいという研究結果があります。
糖尿病はインスリンというホルモンが上手く機能せず、高血糖状態が続くことにより
様々な症状や合併症を引き起こす病気です。
多飲多尿や、食欲はあるのに体重が減るなどの症状が見られたら
獣医さんに相談しましょう。

「毛球症」は毛玉の塊であるヘアボールが消化器官に溜まり、吐くことも、
便と一緒に排泄することも出来ない状態を言います。
ノルウェージャンフォレストキャットは長毛で被毛の量も多いため、毛球症になりやすいです。
毛づくろいで体内に入る毛を少なくするためにも
定期的なブラッシングを行うようにしましょう。

「肥大型心筋症」は心臓の筋肉が肥大することで、心臓の働きが低下する病気です。
肥大型心筋症を発症し、血栓が出来やすくなると血栓症により命を落とすこともあります。
ノルウェージャンフォレストキャットはこの病気が遺伝的によく見られます。
疲れやすくなったり、開口呼吸をするなどの症状が見られたら、獣医さんに相談しましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
ノルウェージャンフォレストキャットの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

ノルウェージャンフォレストキャットは森林の猫とも呼ばれる
ノルウェー原産の猫種です。

ノルウェージャンフォレストキャットは地元で古くから愛されていましたが、
しっかりとした体格に綺麗な被毛がとても魅力的で、
今では世界中で愛される猫となっています。

セミロングの被毛は毛玉になりやすいため、
毎日ブラッシングを行うようにしましょう。