長いヒゲがトレードマーク!「ミニチュア・シュナウザー」について

長いヒゲと眉毛が特徴的な「ミニチュア・シュナウザー」。紳士のような雰囲気が個性的で、人気のある犬種です。今回はミニチュア・シュナウザーについてお話しします。

「ミニチュア・シュナウザー」について

ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産の小型犬です。

長いヒゲと長い眉が特徴的で、犬種名の「シュナウザー」は
ドイツ語で「ヒゲ」を意味します。

ミニチュア・シュナウザーはドイツの農場で古くから働いていた
ネズミ取りの犬種スタンダード・シュナウザーを小型化した犬種です。

小型化の際にアーフェン・ピンシャーやプードルなどが掛け合わされており、
テリアの血は入っていませんが、テリアに似た容姿・テリアと似た仕事を
こなしていたことから日本ではテリアグループに入ります。

ダブルコートの被毛は抜けにくいですが、伸び続けるため定期的なトリミングが必要です。

ミニチュア・シュナウザーは長いヒゲ、長い眉のショーカットの他に、
髭・眉を短くするなど、色々なペットカットを楽しむことが出来ます。

耳は垂れ耳、尻尾はサーベル上の自然な尾を持ちますが、
断尾、断耳する習慣があります。
これらは農場で働いていた時に邪魔にならないようにという風習から
行われていますが、近年では動物愛護の観点から禁止にする国も多くあります。

毛色はソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ブラック、ホワイトなど。

「ミニチュア・シュナウザー」の性格としつけ

ミニチュア・シュナウザーは明るく、活発で遊び好きな犬です。
賢く従順で物覚えも良いため、良いパートナードッグとなります。

警戒心が強く、頑固でマイペースな一面があり、
大きな吠え声はご近所迷惑になることがあります。

子犬の頃から色々な人や犬、環境に慣れさせて
社会化するようにしましょう。

落ち着きを覚えさせて「吠え」をコントロールできるように、
マテやハウスなどのトレーニングを行うようにしましょう。

「ミニチュア・シュナウザー」のなりやすい病気

  • 高脂血症(脂質代謝異常症)
  • 急性膵炎
  • 胆石症
  • シュナウザー面皰(めんぽう)症候群

ミニチュア・シュナウザーは遺伝的に脂肪の代謝が苦手な犬種のため、
血液中のコレステロールと中性脂肪が高くなる「高脂血症」になりやすいです。
高脂血症はほとんど症状がなく、定期健診などで発見されることが多いのですが、
数値の上昇が続く場合は体に負担が出てくることがあります。
食事内容の変更や、適度な運動が予防となります。

高脂血症になりやすい犬は「急性膵炎」も起こしやすいと言われます。
急性膵炎は消化器官である膵臓の消化酵素が
何らかの原因で活性化されることにより、膵臓自体が消化されて起こる症状です。
激しい痛みを伴うため、異常が見られたらすぐに獣医さんへ行きましょう。

「胆石症」は肝臓のすぐそばにある胆のうや胆管に石が出来てしまう症状で、
脂肪の代謝が苦手な犬種に起きやすい症状と言われます。
多くの場合ほとんど症状がありませんが、
閉塞状態が続くと胆嚢破裂、肝炎などを引き起こし、
死亡することもあるので定期的に健診を受けるようにしましょう。
肥満にさせないことなどが予防になります。

「シュナウザー面皰(めんぽう)症候群」はその名の通り、
シュナウザーによく起きる皮膚疾患で
皮脂の分泌が増えることで毛穴がつまり、炎症を起こします。
小まめなシャンプーや、食事内容の変更などが予防になります。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
ミニチュア・シュナウザーの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

ミニチュア・シュナウザーは長いヒゲと眉毛が特徴的な
ドイツ原産の小型犬です。

賢く物覚えがいいため飼いやすい犬種ですが、
頑固でマイペースな面もあるため
しっかりとトレーニングを行いましょう。

脂肪の代謝が苦手なため、
バランスのとれた良い食事を与えるなど
食事の内容には特に気を付けるようにしましょう。