パワフルな小型テリア!「ジャック・ラッセル・テリア」について

小型犬の中でも、とても活発な犬種として有名なのが「ジャック・ラッセル・テリア」です。

小さい体ながら体力があるため、飼い主さんと一緒にアクティブなことにチャレンジできる小型犬として近年人気です。

今回は「ジャック・ラッセル・テリア」についてお話します。

「ジャック・ラッセル・テリア」について

ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産の小型犬です。

ジャック・ラッセル・テリアは1800年代にジャック・ラッセル牧師が
1匹のメスのテリアを基礎に、様々なテリア犬種やビーグルなどを
掛け合わせて作出しました。

キツネ狩りの犬として作出されたこのテリアは
非常に勇敢で、キツネにひるまず巣穴に飛び込むなど
狩猟犬として優れた資質を持ち合わせたため、
イギリス以外の国でも改良が続けられました。

オーストラリアでウェルシュ・コーギーなどと交配し
体高が低くなった個体は気性も安定し飼育もしやすいことから
狩猟犬以外にも、ペットとして飼育されるようになりました。

このオーストラリアで改良された個体をラッセル牧師の名前から
「ジャック・ラッセル・テリア」と呼ぶようになり、世界的に普及しました。

改良前の基礎犬の容姿を重視した繁殖を行うグループもおり、
この犬種は「パーソン・ラッセル・テリア」という別犬種として登録されています。

ジャック・ラッセル・テリアは元々作業能力重視の
交配をされてきたため容姿に個体差があります。
毛質はスムース(短毛)、ブロークン、ラフの3種あり、
ブロークンは硬いワイヤーヘアー、ラフはブロークンよりも
長毛の毛質を言います。

カラーはブラック&ホワイト、タン&ホワイト、トライカラーなどで
ホワイト部分が他のカラーよりも多めです。
体格はとても筋肉質で、耳は立ち耳、または半立耳です。

作業能力重視の交配をされ様々な容姿を持つ
ジャック・ラッセル・テリアは「公認された雑種」という別名を持ちます。

「ジャック・ラッセル・テリア」の性格と飼い方

ジャック・ラッセル・テリアは活発で好奇心旺盛、
勇敢で怖いもの知らずな犬です。

小型犬とは思えないほどパワフルな犬で、
運動量は大型犬並みと言われています。
犬と一緒にアクティブなスポーツを楽しみたい人には
向いている犬種ですが、運動や遊びに時間を取れない人には
不向きな犬種です。

キツネ狩りのテリアとして高い評価を受けていた
ジャック・ラッセル・テリアは
テリアの「頑固で気の強い気質」が強くみられるため
しっかりとしたトレーニングが必要です。

特に動く物に対しての執着が強いため
「マテ」などのトレーニングは重点的に行う必要があります。

動く物に対して追いかけたり、捕まえようとする性質が強いため
小動物や子供との相性は良くありません。

ジャック・ラッセル・テリアは小さく可愛らしい容姿ですが、
「愛玩犬」として飼育する犬ではありません。
犬種特性をしっかりと理解したうえで
飼育するようにしましょう。

「ジャック・ラッセル・テリア」のなりやすい病気

ジャック・ラッセル・テリアは遺伝性疾患が少ない犬種とされますが、
下記の疾患が見られることがあります。

膝蓋骨(膝のお皿)が外れる「膝蓋骨脱臼」は小型犬によく見られますが、
ジャック・ラッセル・テリアも起こしやすい症状です。
室内がフローリングの場合はカーペットを敷くなど、
滑りにくくするようにしましょう。

犬の「糖尿病」は、膵臓から分泌される“インスリン”の作用不足によって、
糖質・脂質・タンパク質の代謝に影響を及ぼす病気です。
多飲多尿、食欲はあるのに痩せるなどの症状が
見られる場合は糖尿病の疑いがあります。
肥満は糖尿病の発症リスクを高めるため、注意しましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
ジャック・ラッセル・テリアの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

「ジャック・ラッセル・テリア」はイギリス原産の小型のテリアです。

キツネ狩りの犬としての血が色濃く残っているため、
小型犬とは思えない体力と、気の強さを併せ持ちます。

とても賢く物覚えが良いですが、
体力を持て余すと手が付けられないこともあるので、
十分な運動とトレーニングを行うようにしましょう。