まん丸顔にがっちりとした体形が可愛らしい「ブリティッシュショートヘアー」。
近年日本でも人気の猫種です。
今回はブリティッシュショートヘアーについてお話しします。
「ブリティッシュショートヘアー」について
ブリティッシュショートヘア―はイギリス原産の猫種です。
ブリティッシュショートヘアーの歴史は古く、
ルーツは2000年ほど前にローマ人がネズミ対策として
イギリスに持ち込んだ猫と言われています。
ブリティッシュショートヘアーは運動能力が高く、
ネズミ取りの猫としてとても重宝され、
自然繁殖によって数を増やしました。
その後はブリーダーによって繁殖され、
1871年に行われた世界初のキャットショーで
「ブリティッシュショートヘアー」として出陳し、
優勝したことから世界的に有名な猫種となりました。
似た名前の猫種「アメリカンショートヘアー」は
メイフラワー号に乗ってイギリスからアメリカに来た
ブリティッシュショートヘアーがルーツと言われます。
ブリティッシュショートヘアーは第二次世界大戦の際に
一時は絶滅に瀕しましたが、体型が似ていたペルシャとの交配を経て
復活を遂げました。
ペルシャとの交配により、ずんぐりとした丸みを帯びた体型になり
毛色のバリエーションも増えました。
被毛は名前の通りの短毛で、肌ざわりはベルベットのように滑らかです。
毛色は元々はブルーに限られていましたが、現在は様々な毛色が認められています。
ブリティッシュショートヘアーは「不思議の国のアリス」の
チェシャ猫のモデルとしても有名です。
ブリティッシュショートヘアーの性格と飼い方
ブリティッシュショートヘアーは穏やかでのんびりとした性格で、
飼い主さんにはとてもよく懐きますが、
他人にはそっけない一面もあります。
あまり活動的なタイプではありませんが、
飼い主さんと遊ぶことは大好きです。
寂しがりやな一面もあるので、
一緒に遊び、コミュニケーションをとるようにしましょう。
ブリティッシュショートヘア―のなりやすい病気
ブリティッシュショートヘアーは比較的病気が少ないと言われますが、
下記の病気に注意が必要です。
- 肥大型心筋症
- 糖尿病
「肥大型心筋症」は心臓の筋肉が肥大することで、心臓の働きが低下する病気です。
肥大型心筋症を発症し、血栓が出来やすくなると血栓症により命を落とすこともあります。
ブリティッシュショートヘアーはこの病気が遺伝的によく見られます。
疲れやすくなったり、開口呼吸をするなどの症状が見られたら、
獣医さんに相談しましょう。
「糖尿病」は、膵臓から分泌される“インスリン”の作用不足によって、
糖質・脂質・タンパク質の代謝に影響を及ぼす病気です。
ブリティッシュショートヘアーは肥満になりやすく、
糖尿病になりやすいとされます。
食事管理には気を付けましょう。
病気は早期発見・早期治療が重要です。
ブリティッシュショートヘアーの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。
まとめ
ブリティッシュショートヘアーはイギリス原産の猫種です。
丸みを帯びたがっしりとしたフォルムが人気です。
穏やかな性格のため、初心者でも飼いやすいと言われます。
太りやすいので、肥満には注意をしましょう。
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