猫なのにまるでヒョウのようなワイルドな柄を持つ「ベンガル」。
“家の中で飼育できる野生的な猫”という魅力のあるベンガルは、近年人気のある猫種です。
ベンガルは一体どのような猫なのでしょうか。
「ベンガル」について
「ベンガル」はアメリカ合衆国原産の猫種です。
とても野生的な容姿をしているベンガルですが、
実はベンガルヤマネコの血を色濃く受け継いでいます。
1970年代に白血病の研究者が、ベンガルヤマネコは白血病を発症せず、
イエネコは白血病になるという点に着目し、この2種を交配しメカニズムを研究しました。
結局この研究自体は上手くいかなかったのですが、この時に生まれた
ベンガルヤマネコとイエネコの子は愛好家に引き取られることとなりました。
この猫たちに、エジプシャン・マウ、アメリカン・ショートヘアー、
アビシニアンなどの猫種を掛け合わせて現在の「ベンガル」という猫種が誕生しました。
ヒョウ柄のスポテッド(斑点)はロゼットと言い、ベンガルの特徴の一つですが、
ヒョウ柄の他にマーブル(渦をまいたような縞模様)のベンガルもいます。
カラーは大きく分けてブラウン、シルバー、スモークです。
ガッチリとした筋肉質な体型をしています。
「ベンガル」の性格と飼い方
野生的な容姿のベンガルですが、猫種として確立するまでに
飼い猫に適した性格に改良されたため、攻撃性はなく人に対して友好的です。
運動量が多く活発なため、広いスペースや
高さのあるキャットタワーなどを用意しましょう。
ヤンチャで好奇心旺盛な個体が多いので、
いたずらされて困る物の置き場所には気を付けましょう。
「ベンガル」のなりやすい病気
ベンガルは遺伝性の病気が少なく、比較的頑丈な猫種ですが
下記の症状が見られやすいので注意しましょう。
- 膀胱炎
- 遺伝性溶血性貧血
血尿などの症状が見られる「膀胱炎」は、ストレスが原因で発症することがあります。
ベンガルは運動不足によりストレスを溜めやすい傾向がありますので、
十分な遊び場の他に、ベンガルが興味を持つおもちゃを用意すると良いでしょう。
「遺伝性溶血性貧血」は別名赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症と言います。
ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠乏することで、
赤血球に異常が見られ、慢性的な貧血を引き起こします。
口の粘膜などが白っぽくなる、疲れやすいなどの症状が見られます。
気になる症状が見られたら早めに獣医さんに相談しましょう。
また、活発に走り回るベンガルは、目を負傷しやすいです。
目を痛がっていないか、涙目になっていないかなど、目の様子には注意しましょう。
まとめ
小型のヒョウのような姿が魅力的な「ベンガル」。
野生的な容姿ですが、性格は人なつっこく友好的です。
運動量が多く、ヤンチャな子が多いので
いたずらには注意しましょう。
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