可愛くて格好いい!「ミニチュア・ピンシャー」について

「ミニチュア・ピンシャー」は精悍な顔立ちの小型犬です。

スレンダーで洗練された体型のミニチュア・ピンシャーは、他の小型犬にはない魅力があります。

今回はミニチュア・ピンシャーについてお話しします。

「ミニチュア・ピンシャー」について

「ミニチュア・ピンシャー」はドイツ原産の小型犬です。

諸説ありますが、ミニチュア・ピンシャーの祖先は
約300年前に中型のヘル・ピンシャーと呼ばれる小型獣の駆除のために
飼育されていた犬種と言われます。

この犬種にジャーマン・ピンシャーやイタリアン・グレーハウンド等を交配し、
小型化したのが現在のミニチュア・ピンシャーです。

“ドーベルマンを小型化したのがミニチュア・ピンシャー”と
言われることがありますが、
ドーベルマンの方がミニチュアピンシャーより
後に作出された犬種ですので間違いとなります。

ミニチュア・ピンシャーは番犬や小動物駆除の駆除犬として
活躍した歴史がありますが、
現在は主に愛玩犬として飼育されています。

ピンシャーはドイツ語でテリア(地中の小動物を狩る犬種)の意味を持ちます。

毛色はブラック・タン、チョコレート・タン、レッド。
毛質はシングルコートの短毛。
耳は立ち耳タイプと垂れ耳タイプがおり、断耳されることもあります。
尾は断尾が一般的で、断尾しない場合はサーベル状の細長い尻尾を持ちます。

動物愛護の観点からヨーロッパでは断耳と断尾が禁止されている国が多く、
耳や尾が自然なミニチュア・ピンシャーが多く見られます。

「ミニチュア・ピンシャー」の性格と飼い方

ミニチュア・ピンシャーは活発で明るく、飼い主に忠実です。
賢く物覚えが良いので、ドッグスポーツやトレーニングも楽しめます。

番犬や小動物の狩猟に用いられた歴史から、
警戒心が強く、頑固で気の強い一面もあります。

小さな可愛い愛玩犬として甘やかしてしまうと、
手が付けられなくなることがあるので、
トレーニングはしっかりと行いましょう。

シングルコートの短毛のため、寒さには弱いです。
冬場は室温管理に気を付けたり、服を着せるなどの対応をしましょう。

「ミニチュア・ピンシャー」のなりやすい病気

ミニチュア・ピンシャーは下記の病気になりやすいとされます。

膝蓋骨(膝のお皿)が外れる「膝蓋骨脱臼」は小型犬によく見られますが、
ミニチュア・ピンシャーも起こしやすい症状です。
室内がフローリングの場合はカーペットを敷くなど、
滑りにくくするようにしましょう。

ミニチュア・ピンシャーは「アトピー性皮膚炎」
はじめとした皮膚炎にかかりやすいです。
皮膚炎は炎症の原因を見つけて、
症状に合った治療を根気よく行うことが必要です。
皮膚に赤みが見られたり、痒がる場合は悪化する前に
動物病院に行くようにしましょう。

ミニチュア・ピンシャーは目の水晶体が灰白色に濁り、
失明することもある「白内障」も多く見られます。
若い年齢で発症することもあります。
目の定期的な検診を行うようにしましょう。

病気は早期発見・早期治療が重要です。
ミニチュア・ピンシャーの体に違和感が見られたり、
いつもと違う行動をする場合は獣医さんに早めに相談してください。

まとめ

可愛さと格好良さを併せ持つ
ミニチュア・ピンシャーはとても魅力的な犬種ですが、
番犬や小動物の駆除犬として活躍した歴史があることから、
気が強い一面があります。

しつけ・トレーニングをしっかりと行って
良い関係を築くようにしましょう。