勇敢な牛追い犬!「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」について

「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」は大きな立ち耳と胴長短足が特徴的な犬種です。

とてもアクティブな犬種なので、犬と一緒にスポーツを楽しみたいという人にとても人気があります。

今回は「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」についてお話しします。

「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」について

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、イギリスのウェールズ地方の牧畜犬です。

犬種名は
ウェルシュ=【ウェールズ地方】
コーギー=【cor(小人)+gi(犬)=小人犬の意】
ペンブローク=【特に活躍していたペンブロークシャー州】
という由来があります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは主に牛を追う牧畜犬として働いていました。

牛の足元を走り回り、かかとに噛みつき、吠えるという方法で大きな牛を移動させます。
胴長短足の小さな体は小回りが利くため、牛追いにとても重宝されました。

牛追いの際に尾が踏まれると危険なことから、断尾(尾の切断)されるという習慣が出来ました。

生まれつき尾のない個体も生まれますが、
現在ほとんどのウェルシュ・コーギー・ペンブロークは断尾されて、
一般家庭にわたっています。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークにとても似た犬種として
ウェルシュ・コーギー・カーディガンという犬種がいますが、
こちらは別犬種として登録されています。

カーディガンは尾があり、ペンブロークと比べて胴が長い、
耳が大きいなどの違いがあります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークはイギリスの王室でも愛され、
特にエリザベス女王の愛犬として有名です。

毛色:レッド&ホワイト、セーブル&ホワイト、フォーン&ホワイト、トライカラー
体重:9kg~11kg
被毛は短毛のダブルコートですが、まれに長毛(フラッフィー)も生まれます。

「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」の性格としつけ

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(以下コーギー表記)は
とても活発で明るい性格です。また、社交的で遊ぶことが大好きです。

コーギーはとても賢く運動能力も高いため、
アジリティなどのドッグスポーツで好成績を収めています。

自分よりはるかに大きい牛を追う牧畜犬のため、
気が強く、興奮しやすい一面もあります。

「牛のかかとを噛み、吠えて牛を追う」という仕事をしていましたので、
噛み癖や吠え癖が強く出ることがあります。

しっかりとトレーニングを行い、落ち着きを覚えさせるようにしましょう。

子犬の頃からしっかりしつけを行い、
難しい場合はプロのトレーナーに相談するのも一つの方法です。

また、コーギーは活発でかなりの運動量が必要な犬種です。
運動不足のストレスから問題行動を起こすこともありますので、
散歩の他、遊びの時間も豊富に取るようにしましょう。

「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」のなりやすい病気

コーギーは胴長短足の体型のため、腰に負担がかかりやすく、
椎間板ヘルニアには注意が必要です。

股関節形成不全もよく見られるため、
腰や関節に負担をかけないようにしましょう。

また、コーギーは変性性脊髄症を起こしやすい犬種として有名です。
下半身を引きずるなど、疑わしい行動が見られたら
獣医さんに相談しましょう。

まとめ

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは胴長短足のコミカルな容姿、
明るい性格からとても人気のある犬種です。

コーギーはとても賢く、物覚えがとてもいい犬種ですが、
興奮しやすく、コントロールが難しいことがあります。

子犬の頃からしっかりとしつけを行いましょう。

また、体型から腰や関節のトラブルが起きやすいので注意をしましょう。