「ラグドール」はブルーの目とフワフワの被毛を持つとても綺麗な猫です。
ラグドールは比較的新しい猫種のため、あまり知名度は高くないのですが、綺麗な容姿や、飼いやすさから人気が出ています。
今回はラグドールについてお話しします。
「ラグドール」とは
「ラグドール」はアメリカ原産の中型の猫種です。
人に抱かれるとぬいぐるみのように大人しくしているので、
ラグドール(布製のぬいぐるみ)という名前が付いたと言われています。
ラグドールは1960年代にアン・ベイカーという女性ブリーダーが
白い猫とペルシャやバーマン(シャム柄の長毛猫)などを掛け合わせて作出しました。
ラグドールは綺麗なブルーの目、中毛のフワフワとした被毛、
大きくがっしりとした体が特徴的です。
体重は4~7kgほどですが、10kg前後まで成長する猫も稀にいます。
ラグドールの毛色は体全体のベースが白で、そこにアクセントとなる色が入ります。
毛色はブルー、シール(チョコ色)、レッド、クリームなどです。
模様も様々で下記のようなバリエーションがあります。
≪ラグドールの代表的な模様≫
「ポイント」…顔の中心部、足先、尻尾などに色が入ります。
「ミテッド」…ポイント部分に加えて、靴下のように足先に白い模様が入ります。
「トーティ」…ポイント部分に2色の毛色が混ざっている模様です。
「リンクスポイント」…ポイント部分に縞模様が入ります。
「バイカラー」…ポイントとホワイトの部分がはっきりと分かれて、顔はハチワレ模様です。
生まれたばかりのラグドールはほぼ真っ白です。
その後生後2週間ほどで模様が出て、徐々に色味がはっきりとしてきます。
ラグドールの毛色と模様が完成するには、2年ほどかかると言われています。
「ラグドール」の性格と飼い方
ラグドールの多くは「ぬいぐるみ」の名前の通り、
人に抱かれるのが大好きな穏やかで大人しい性格です。
子供にも寛容なタイプが多く、大きな声で鳴くことも少ないと言われます。
中~長毛の猫ですが、被毛の生え方が体に沿って生えており
もつれや毛玉になりにくいです。
そのため、他の長毛種の猫よりもお手入れが比較的楽ですが、
毛づくろいで毛を飲み込むと「毛球症(もうきゅうしょう)」を起こすこともありますので、
毎日のブラッシングは欠かさないようにしましょう。
ラグドールはあまり活発に動く猫ではありませんが、
食欲旺盛で肥満になりやすいため、
室内で十分運動できるスペースを確保して
遊ぶ時間を作るようにしましょう。
「ラグドール」のなりやすい病気
- 肥大型心筋症
- 熱中症
ラグドールはメインクーンやペルシャなどと同じく「肥大型心筋症」を起こしやすい猫種です。
肥大型心筋症は心臓の筋肉が肥大することで、心臓の働きが低下する病気です。
肥大型心筋症を発症し、血栓が出来やすくなると血栓症により命を落とすこともあります。
疲れやすくなったり、開口呼吸をするなどの症状が見られたら、
獣医さんに相談しましょう。
密集したダブルコートを持つラグドールは寒さに強いですが、暑さには弱い猫種です。
熱中症予防のために、夏の暑さ対策はしっかりと行いましょう。
まとめ
ラグドールはぬいぐるみの意味を持つ中型の猫種です。
ぬいぐるみのように大人しく優しい性格、大きくガッチリした体、
神秘的な青い目がラグドールの魅力です。
ラグドールは肥大型心筋症を起こしやすい猫種ですので、
疲れやすくなったり、ハアハアと開口呼吸をするなどの
異常が見られたら獣医さんに相談しましょう。
最近のコメント