犬と遊んでいる時に咥えたおもちゃを取ろうとしたら、なかなか放してくれないことはありませんか?
そんな時は「チョーダイ」のコマンドが役に立ちます。
今回は「チョーダイ」についてお話しします。
犬のコマンド「チョーダイ」とは
「チョーダイ」は犬が咥えた物を出させるコマンドです。
「チョーダイ」以外に「オフ」など別の言葉でも良いでしょう。
チョーダイは特に
- 拾い食いをしてしまった時に口から出させる
- おもちゃ遊びの際におもちゃを口から出させる
時に重宝します。
飼い主さんの指示で口の中の物を出すということは、
犬をコントロールするという意味でも重要です。
子犬の時から遊びの中で楽しく教えていきましょう。
犬に「チョーダイ」を教える方法
「おもちゃ」や「おやつなどの食べ物」を
チョーダイの指示で口から出させるポイントは“物々交換”です。
好きな物を放しても、また別の物がもらえるということをまず教えましょう。
おもちゃを口から出させる時は、おもちゃとおやつを交換してみましょう。
おやつと交換する方法がおすすめな理由は、
多くの犬にとっておやつはおもちゃ以上に執着しやすい”大好きな物”だからです。
小さいボールなどは犬の口に入ってしまうと掴みにくいため、
練習にはロープなど持ち手のある長めのおもちゃがおすすめです。
おもちゃで遊びながら下記の流れでチョーダイを教えてみましょう。
- 犬が咥えていない側のおもちゃを持つ
- 「チョーダイ」と言いながら逆の手に持ったおやつとおもちゃを交換
- 褒めておやつをあげる
- おもちゃでもう一度遊ぶ
おやつを食べるために犬はおもちゃを口から放すので、おやつと交換して褒めます。
おやつと交換した後、そのおもちゃでもう一度遊んであげるのも良いでしょう。
チョーダイでおもちゃを放したらおやつをあげ、
放したら声で褒めるようにし、徐々におやつをなくしていきます。
放したおもちゃでもう一度遊ぶことで「おもちゃを取られてもまた遊んでもらえる」と
犬は考えるので、おもちゃを出すことに抵抗しなくなります。
拾い食いをした時などのために「口から食べ物を出す」ことも別に練習する必要がありますが、
教え方はおもちゃを口から出す方法と同じです。
練習の際はすぐに飲み込まない長めのガムなどを使用して、ガムとおやつを交換してみましょう。
犬にとってガムはおもちゃより執着が強い場合がありますので、
その子が最も好きな物(レバーなどニオイの強いとびっきりのおやつ)と
交換するようにしてみてください。
交換後はまた犬にガムを返すことで、
「また返してもらえるので、今咥えている物に執着する必要はない」
と教えることができ、指示で食べ物も口から出せるようになります。
犬に「チョーダイ」を教える際の注意点
犬にチョーダイを教える際に注意したいことは
- 無理矢理奪わないこと
- 取りっぱなしにしないこと
- 噛まれそうな場合無理をしない
です。
咥えた物を力づくで無理矢理奪おうとすると犬は反発し、取られまいと執着します。
また、チョーダイで飼い主さんがおもちゃを取りっぱなしになると、
犬にとっては良いことがないため不満が溜まります。
チョーダイでおもちゃを放してくれるようになっても、たまにはおやつをあげたり、
放してくれたご褒美にそのままもう一度遊ぶなど、犬の期待に応えてあげてください。
犬が咥えているおもちゃやガムを飼い主さんが取ろうとすると
唸ったり噛みつこうとする場合は、無理せずやめてください。
この場合は犬との関係が崩れていて、対処を間違えるとより悪化してしまうので
普段の犬との関係を見直したり、ドッグトレーナーに相談するなどしましょう。
まとめ
「チョーダイ」は犬と遊ぶ際や、拾い食いをした際にとても重宝するコマンドです。
飼い主さんの指示があればどんなに好きな物でも放すということは
しつけの中でもとても重要です。
ぜひ、楽しく練習してみてくださいね。
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