ブラッシングを怠ると出来る!犬の「毛玉」について

犬の被毛に「毛玉」ができることがあります。

短毛の犬には毛玉は出来ませんが、長毛の犬などはブラッシングを怠ると毛玉が出来てしまいます。

今回はそんな犬の「毛玉」についてお話しします。

犬の「毛玉」とは

犬の「毛玉」は被毛がもつれて一塊になり、簡単にはほどけない状態を言います。

毛玉の状態はブラシでほぐすことができる比較的軽度の物から、
硬いフェルト状になってハサミやバリカンで切除するしかない物まであります。

毛玉は柔らかい毛質の犬や、長毛犬が出来やすく、
柴犬などのダブルコートの犬も換毛期には死毛(抜けた毛)が固まり、
毛玉になることがあります。

毛玉が被毛に存在していると、皮膚の通気性が悪くなり

  • 皮膚病
  • 悪臭

などの原因になります。

犬の被毛はどうして「毛玉」になる?

犬の被毛がもつれることで「毛玉」になるのですが、

  • 被毛にゴミや葉っぱなどが付くことによってもつれる
  • 服を着せた際に“布の摩擦”で被毛がもつれる
  • 静電気で被毛がもつれる

…など、
日常の些細なことで犬の被毛は簡単にもつれてしまいます。

そしてこのもつれをブラッシングせずに放置しておくと「毛玉」になります。

もつれが起きた段階でブラッシングをしていれば、
頑固な毛玉になる前に被毛の状態を元に戻すことができます。

しかし、被毛の上部だけをブラッシングしていると
根元のもつれまでは除去できず、
見えない場所に毛玉が出来ていることがあります。

また、毛玉になりやすい部位(腋やお腹、内股など)は
皮膚が薄く、犬がブラッシングを嫌がりやすいので
ついブラッシングが疎かになりがちです。

そのため毎日ブラッシングしていても
特定の場所に毛玉が出来ているということもあります。

犬の「毛玉」を予防するブラッシング方法

毎日の「ブラッシング」は一番の毛玉予防ですが、
上手に出来ていないと毛玉が出来てしまいます。

下記の二点に注意しながら、ブラッシングを行ってみてください。

  • 被毛の根元からしっかりブラッシングする
  • もつれが出来ている部分は被毛の根元を抑えて丁寧に

ブラッシングをする際は皮膚の根元から、被毛の上部に向けて
しっかりとブラッシングをするようにしましょう。

もつれができている場合に、そのままブラッシングすると
もつれの部分がブラシに引っかかり、皮膚が引っ張られてしまうのでかなり痛がります。

被毛の根元を手で押さえ、もつれの部分だけをブラシでほぐすようにし、
ほぐせたら根元にブラシを入れるようにしましょう。

特に腋やお腹、内股は皮膚が薄い敏感な部分のため慎重に行ってください。

犬に「毛玉」が出来てしまったら…

犬に毛玉が出来てしまった場合は、
皮膚が引っ張られないように毛玉を手で押さえ、
スリッカーブラシで少しずつ、
ゆっくりほぐすようにブラッシングをしていけば
毛玉を除去することができます。

しかし、あまりにも酷いガチガチの毛玉の場合は
犬の負担を考えてハサミやバリカンで切り落とします。

ブラッシングが上手く出来ず毛玉を作ってしまう場合は、
毛玉をできにくくするために、被毛を短くカットすることもおすすめです。

まとめ

犬の被毛にもつれが出来た時、放って置くと毛玉が出来てしまいます。

毛玉が出来てしまうと、皮膚の状態が悪くなったり、
ブラッシングの際に犬が嫌がったりしてしまうため
もつれの段階でしっかりとブラッシングすることが大事です。

丁寧に優しく、全身をしっかりブラッシングをするように心がけましょう。