人の不注意で骨折してしまうことも!?猫の「骨折」について

猫は高いところから飛び降りても、上手に着地するので骨折をしないように思われますが、骨に必要以上に負荷がかかれば骨折をしてしまいます。

今回は猫の「骨折」についてお話しします。

猫の「骨折」について

「骨折」は骨が持つ強度以上の強い力が外部から加わったことにより、
骨が折れたり、亀裂が入ったり、砕ける状態を言います。

猫の場合は

  • 高所からの落下
  • 交通事故
  • 扉などに挟まれる
  • 不注意で踏まれる

などが骨折の原因として特に多くみられます。

猫は高所から落下しても、しなやかな体とバランス感覚で上手に着地をしますが、
それにも限度があり、落ちた高さや落下場所の材質、
落ちた際の格好によっては骨折することがあります。

交通事故での骨折や、人の不注意で扉に挟んでしまったり、
踏んでしまうことで骨折することもあります。

猫の「骨折」の症状

猫が骨折すると、下記の症状や行動が見られることが多いです。

  • 足を浮かせて歩く
  • 骨折した部位が腫れあがる
  • 発熱
  • 動かなくなる

猫の骨折で特に多いのは”四肢の骨折”です。

四肢が骨折すると痛みから体を支えられなくなるため、
足を地面から浮かせることがあります。

また、骨折した部位が腫れあがることもあります。

骨折した箇所が頭や背骨・脊髄の場合は、神経を傷つけてしまい
下半身不随や麻痺などの後遺症が残ることがあります。

猫は痛みを隠しやすいので、程度によっては
飼い主さんが骨折に気付かないこともあります。

猫の「骨折」の治療方法

猫が骨折した際は、エックス線での診断や触診を行います。

エックス線検査では骨折の程度を確認することも出来ます。

骨折の部位が骨盤や関節内など体の奥にあり、
エックス線では判断しにくい場合はCTを使うこともあります。

交通事故などでショック状態の場合は、鎮痛剤や輸液等を用い、
全身の治療も行います。

骨折した部位は骨折の程度によって治療方法が異なりますが、
プレート・ワイヤーなどを入れる外科手術を行ったり、
ギプスを付けて外側から固定する方法があります。

治療後は家で安静にする必要があります。
全治は1ヶ月~3ヶ月ほどです。

猫の「骨折」の予防方法

猫の骨折の多くは「交通事故」や「転落事故」、「日常の不注意」が原因です。

交通事故の場合

  • 室内飼育を徹底する
  • 室内からの逃走予防を徹底する

転落事故の場合

  • ベランダに出さないようにする
  • 窓にロックをかける

などが骨折予防(事故防止)に繋がります。

これらの事故は骨折だけではなく死亡することもありますので、
特に注意してください。

室内飼育でも、不注意による事故が起こることがります。

「扉を閉める時は猫がいないか確認する」などはもちろんのこと、
ケージの隙間に足が引っかかったまま飛び降りようとして、
骨折をすることもあるので「生活環境に危ない場所はないか」確認しましょう。

まとめ

猫は交通事故、転落事故、日常の不注意などが原因で
「骨折」することがあります。

骨折による痛みや炎症以外にも、
治療後は安静にするなど、猫にとってストレスを感じやすい状況になります。

猫が骨折する状況を極力作らないように、注意しましょう。