「ビーグル」は小さい体でアクティブに動き回る狩猟犬で、明るい性格がとても魅力的です。
“スヌーピー”のモデルとしても有名ですね。
今回はそんなビーグルについてお話しします。
ビーグルについて
「ビーグル」はイギリス原産の小型狩猟犬です。
狩猟犬の中でも優れた嗅覚で獲物を追う「セントハウンド」に分類されます。
小柄な体ですが、猟犬らしく筋肉質でバランスの良い体をしています。
ビーグルはローマ時代から存在するとても古い犬種で、
イギリス貴族のスポーツである“ウサギ狩り”に用いられていました。
ビーグルは小柄ながら体力があり、良く通る吠え声で鳴き続けて
集団で獲物を追い立てる狩りを行います。
ビーグルにとっての吠え声は、群れの連携をとり、
ウサギを追い詰めるなどとても重要な物でした。
この特徴的な吠え声から「森の鈴」「森のトランペッター」「草原の声楽隊」などの
愛称が付けられています。
現在では絶滅していますが、小型サイズのポケットビーグルや、
寒さに対応するために被毛を長く改良したビーグルなど、
地域によって容姿やサイズが異なるビーグルがいました。
狩猟犬として活躍したビーグルですが、現在は家庭犬として改良され、
とても扱いやすくなりました。
嗅覚が非常に優れているため「探知犬」としての仕事もこなしています。
ビーグルは先天的な疾患が少なく、丈夫なため、
純血種の中では比較的長生きとされます。
ビーグルは体高が15インチ(約38センチ)と13インチ(約33センチ)の2タイプいます。
カラーはハウンドカラー(トライカラー)、レッド&ホワイト、レモンカラーの3種です。
「ビーグル」の性格と飼い方
ビーグルは明るく、物怖じしない性格で、とても遊び好きです。
賢いため、訓練性能も抜群です。
いつも楽しくて仕方ない!というように明るく動き回るため
その愛らしいキャラクターに惹かれる方も多いです。
集団で狩りを行っていたビーグルは、多頭飼育に向いており、
他犬との協調性も高いと言われます。
猟犬から家庭犬として改良をされても「吠え声」は健在で
吠え声による問題が多く見られます。
有効な吠え対策は
- しっかりと運動させてストレスを溜めさせないこと
- 吠えるタイミングを把握して吠えをコントロールすること
などです。
基本的なトレーニングを行い「落ち着き」を覚えさせることで、
吠えをコントロールできるようにしましょう。
また、本能的に吠えやすい犬種ということを理解して
周囲に迷惑がかからない環境で飼育できると良いでしょう。
食欲旺盛で優秀な嗅覚を持つことから
「ニオイ嗅ぎ」「拾い食い」をしやすいです。
散歩中は特に注意しましょう。
室内ではゴミ箱などの管理をしっかりとしましょう。
「ビーグル」のなりやすい病気
先天性の疾患が少なく丈夫なビーグルですが、
下記の病気が比較的よく見られます。
「外耳炎」は外耳(耳の穴から鼓膜の間)が炎症する病気です。
大きな垂れ耳のビーグルは、耳の通気性が悪いため外耳炎が多く見られます。
耳の汚れを定期的にチェックするようにしましょう。
「椎間板ヘルニア」は、椎骨と椎骨の間で、
クッションの役割をはたす「椎間板」に亀裂が生じ、
一部が飛び出してしまう病気です。
椎間板ヘルニアを起こすと、触るだけで痛がったり
動かなくなったりするなどの異常が見られます。
椎間板ヘルニアは、肥満によって発症することもあるため
体重管理には気を付けましょう。
「甲状腺機能低下症」は甲状腺機能の低下により、
甲状腺ホルモンの分泌が減少する病気です。
脱毛や元気消失などの症状が見られますが、様々な症状を起こすため、
飼い主さんは老化現象だと思いがちです。
気になる症状が見られたら早めに獣医さんに相談しましょう。
まとめ
ビーグルはイギリス原産の小型の狩猟犬です。
明るく活発な性格で、訓練性能が高いです。
元々狩猟犬であるビーグルは吠えやすい傾向にあり、
吠え声自体も大きいことから、ご近所トラブルになりやすいです。
興奮を抑えて吠えをコントロールできるように、
基本的なトレーニングはしっかりと行いましょう。
最近のコメント