古代エジプトの「聖なる猫」の外見に似ていると言われる「アビシニアン」。
神秘的で野性味の溢れる容姿が特徴的な猫種です。
アビシニアンは一体どのような猫なのでしょうか。
「アビシニアン」について
「アビシニアン」はイギリス原産の猫種です。
1800年代にイギリス兵がエジプトの港から持ち帰った猫が
アビシニアンのルーツとされます。
(※このため原産国をエジプトと表記することもあります)
この猫がイギリスの在来猫と掛け合わされて、
アビシニアンとしてヨーロッパ全土に広がっていきました。
アビシニアンはイエネコの祖先であるリビアヤマネコに最も近いと考えられており、
とても野生的な外観をしています。
筋肉質でシャープな体格をしており、俊敏に動きます。
大きな耳も特徴的です。被毛は短毛で弾力性があり、光沢があります。
毛色はルディ、レッド、フォーン、ブルー。
アビシニアンの毛色は1本の毛に複数の色が入る「ティッキング」という特徴があり、
一見単色に見えますが独特な色合いをしています。
「アビシニアン」の性格
アビシニアンは明るく、好奇心旺盛でとても活発的な猫です。
筋肉質でスレンダーな体型からもわかるように運動能力が高く、
動き回ることが好きな傾向にあります。
キャットタワーなどを用意し、色々な遊びができるように環境を工夫しましょう。
基本的には穏やかな性格のアビシニアンですが、
個体によってはふとした瞬間に攻撃的になることがあります。
爪切りなどのお手入れや、家族以外の人が家に入ってきたなど、
「嫌なことをされた」「不安・緊張」「ストレス」がきっかけとなることが多いようです。
何がきっかけで攻撃的になるのかを観察し、
攻撃のきっかけになるようなことはできるだけ避けるようにします。
攻撃的になってしまった場合は「別の部屋に隔離して落ち着かせる」などの対応をするようにしましょう。
「アビシニアン」のなりやすい病気
など
腎不全やアトピー性皮膚炎は他の猫種にも見られる症状ですが、
アビシニアンはこれらの病気が多く見られる傾向があります。
アミロイドーシス症はアミロイドというたんぱく質の一種が様々な臓器に付着し、
機能障害を起こす疾患です。この疾患はアビシニアンの遺伝病で、
発症猫のほとんどはアビシニアンと言われます。
少しでも異常が見られたら早めに獣医さんに相談しましょう。
まとめ
アビシニアンはミステリアスで野性的な雰囲気が人気の猫種です。
明るくて活発な個体が多いので、遊び場所を工夫したり、
1日に数回一緒に遊ぶようにしましょう。
アビシニアンは個体によって攻撃性が見られることがあります。
そのような場合はどんなことをすると攻撃的な行動をとるのかを把握して、
上手に付き合うようにしましょう。
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