犬の目を見た時に、少し青みがかって見える事はないでしょうか。
犬の年齢が5歳以上の場合は「核硬化症」という目の症状の可能性があります。
犬の「核硬化症」は一体どんな症状なのでしょうか。
犬の「核硬化症」とは
犬の「核硬化症(水晶体核硬化症)」は、犬の目にある水晶体が
加齢と共に少しずつ硬化していく症状です。
水晶体は、中心に位置するやや硬い核と、核を取りまく柔らかい皮質、
さらにこれらを覆う被膜が何層にもなって構成されているのですが、
この層は加齢により中心に向かって圧縮され、密度を増し、硬化していきます。
犬は5歳を過ぎた頃から水晶体の中心部に、
丸く青白い輪郭が見えるようになっていきます。
核硬化症で失明することはありませんが、
核に白濁(白内障)が見られるようになると視覚障害が起こります。
犬の「核硬化症」と「白内障」の違いは?
「核硬化症」と「白内障」は見た目がよく似ていますが、症状に違いがあります。
「核硬化症」は加齢により水晶体の膜が硬くなり、視力は落ちますが失明はしません。
「白内障」は老犬以外に若犬にも発症することがあります。
水晶体のレンズが白く濁ることで徐々に視力が低下し、症状がひどくなると失明します。
また、他の眼病(緑内障・ブドウ膜炎)などを引き起こすことがあります。
この二つの違いは、見た目だけではわからないため
目の変化に気付いたら、動物病院で検査をしてもらうようにしましょう。
犬の「核硬化症」の症状
犬が核硬化症になると下記のような症状が見られます。
- 目が白く濁る
- 視覚に影響が出る
目が白く濁ったようになり、
視野が狭くなるなど多少目が見えづらくなりますが、
完全に失明することはないので、生活に大きな影響は見られません。
犬の「核硬化症」の治療
老化による症状のため、特に治療は行いません。
診断の結果、白内障を起こしている場合は白内障の治療を行います。
犬の「核硬化症」の予防
老化による症状のため、予防は難しいですが、
進行の予防目的として、目に良い成分が含まれている
サプリメントを与えることは良いでしょう。
まとめ
犬の「核硬化症」は目の老化現象が原因で起こる症状です。
「核硬化症」で失明することはありませんが、
進行すると失明することもある「白内障」との区別が
見た目ではわかりにくいため、犬の目に変化が見られたら、
動物病院に行くようにしましょう。
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