無毛の猫!?「スフィンクス」の秘密

猫種は犬種と比べて数が少なく、体格や容姿にそこまでの大きな差は見られないのですが、そんな猫種の中でとても個性的なのが「スフィンクス」です。

今回はこの「スフィンクス」という猫についてお話しします。

スフィンクスはどんな猫?

スフィンクスはカナダ原産の猫で、
一度見たら忘れられない個性的な容姿をしています。

スフィンクスの最大の特徴はほとんど毛がない「無毛」です。

この無毛は奇形ではなく自然発生した突然変異であり、
無毛の遺伝は、劣勢遺伝子により現れます。

そのため、完全な無毛のスフィンクスは少なく、
目に見える産毛や部分的に毛のあるスフィンクスの方が多いです。

無毛のスフィンクスでも産毛が少し生えているので、
完全な無毛ではないのですが、
ほとんど「毛のない猫」に見えるため、
「カナディアン・ヘアレス」という名前でも呼ばれていました。

ちなみに、無毛なためヒゲも生えておらず、
体温も他の猫より4℃ほど高いです。

スフィンクスを飼育する際の注意点

  • 定期的なシャンプー
  • 温度管理に注意

猫は皮膚から出る脂を被毛で吸い取り、被毛と皮膚の健康を守っているのですが、
スフィンクスは無毛なためこの脂で皮膚がべたつきやすくなります。
そのため、小まめに脂をふき取ったり、定期的なシャンプーが必要です。

また、無毛なため寒さはもちろん、暑さにも弱いとされ、
温度管理に気を付ける必要があります。
冬場は特に暖房やペットヒーター、服など対策を万全にしましょう。

スフィンクスは抜け毛はないが、皮膚の管理がデリケート!

スフィンクスは無毛なため、猫を飼育している際に気になる「抜け毛」問題がありません。
そのため、掃除の点では他の猫種と比べて飼いやすいと言えます。

ただし、無毛は皮膚を守る被毛がないため皮膚のトラブルが多かったり、
温度管理をしっかりとする必要があるため、
「抜け毛が少ない」という理由だけでの飼育は避けましょう。

「抜け毛がない=猫アレルギーでも飼える」という
イメージがありますが、実際には猫アレルギーの原因は
被毛ではなく、猫の唾液や皮脂などに含まれる成分のため、
「無毛の猫=猫アレルギーの人でも飼える猫」というわけではないそうです。

また、性格はとても陽気で人懐っこい個体が多いです。
甘えん坊なので、留守番は苦手な傾向にあります。

スフィンクスは珍しい猫種のため、
あまりお見掛けすることはありませんが、
飼育を考えている場合は、他の猫と違って気を付けることが
多いことを理解しておきましょう。

まとめ

無毛の個性的な姿のスフィンクスは、一度見たら忘れられない猫種ですね。

抜け毛がない代わりに、皮膚が非常にデリケートなことや、
温度管理に気を使う必要があります。

どんな猫を飼育する際にも言えますが、
その猫のことをしっかりと調べて自分の生活スタイルに適しているか、
じっくりと考えてから飼育するようにしましょう。