犬の本能を刺激する「引っ張りっこ遊び」をしよう!

犬は飼い主さんとおもちゃで遊ぶのが大好きです。

しかし上手くおもちゃで遊ばせることができず、遊びに興味を持ってもらえないことがあります。

そんな時は「犬の本能を刺激する遊び」である「引っ張りっこ遊び」をしてみましょう!

「引っ張りっこ遊び」がおすすめの理由とは?

  • 本能を刺激される遊び
  • 室内でも遊べ、ストレス・運動不足解消になる

犬の祖先であるオオカミは、
獲ってきた獲物を仲間同士で引っ張り合う行動を行います。

この行動を犬も本能で覚えているため、
「何かを口で咥えて引っ張る」という遊びは
とても本能を刺激されるのです。

また、引っ張りっこ遊びは、ボール遊びなどと比べて
省スペースで行うことができるので室内でも問題なく遊ぶことができ、
運動不足・ストレス解消にも役立ちます。

「引っ張りっこ遊び」に最適な素材は?

引っ張りっこにおすすめなのは「ロープのおもちゃ」です。

長めの物であれば、間違えて手を噛まれるということもないでしょう。

タオルを編んだものでも良いですが、
タオル素材を使うと日常で使うタオルもおもちゃと思われてしまったり、
ロープに比べて壊れやすいことがあるため、
犬によっては不向きなことがあります。

「引っ張りっこ遊び」の上手な遊ばせ方

まず、犬に興味を持ってもらうために鼻先にロープを持って行き、
そのまま獲物が逃げる動きのように、手前や左右に動かします。

犬は逃げる物を追う習性があるので、捕まえようとロープを咥えます。

もし、なかなか興味を持たない場合は、ロープにおやつのニオイをつけたり
咥えるきっかけを作ると良いでしょう。

犬がロープを咥えたら、少し引くようにします。
すると、犬はロープを取られまいと引っ張り返すので、
こちらからもまた引くようにしましょう。

犬の様子を見ながら引く力に緩急をつけると、
長く興味を持たせることができます。

犬にロープを渡したり、飼い主さんがロープを取ったり、
勝敗は自由に決めてください。

犬が勝つと「ロープが取れて嬉しい!」という満足感を得られます。
犬が負けると「次は取り返すからもっと遊んでほしい!」と
引っ張りっこ遊びにどんどん興味を持つようになります。

「飼い主さんと遊ぶロープ遊びは楽しいからまた遊びたい!」
と犬に思ってもらうことが重要です。

「引っ張りっこ遊び」の注意点

とても楽しい引っ張りっこ遊びですが、
犬が興奮しやすく、所有欲を持ちやすい遊びでもあるため注意点があります。

ロープは飼い主さんが管理する

引っ張りっこ遊びは、飼い主さんがロープを取って終わらせるようにしましょう。

ロープを「犬の物」にしてしまうと
ロープに対する執着心や所有欲が出てしまい、
ロープを取ろうとすると噛んだり唸ったりすることがあるからです。

あくまでもロープは飼い主さんが管理するようにしてください。

クールダウンをさせるようにする

引っ張りっこ遊びは興奮しやすい遊びのため、
途中でクールダウンをさせるようにしましょう。

遊んでいる最中にロープ遊びを意図的に止めて、
「伏せ」などさせて落ち着かせるようにすると、
興奮のオンオフをコントロールするトレーニングにもなるのでおすすめです。

犬があまりに興奮したり、噛みついてコントロールが出来ない場合は
遊びは控えたほうが良いでしょう。

ロープを離せるようにする

引っ張りっこ遊びをする際に必要なのは「ロープを離す」ことです。

犬がロープを離すことができないと、
遊びを終わらせることが出来ませんし、
犬にロープの所有権を与えてしまうことにもなります。

「ちょうだい」などのコマンドで
口からロープを離すように教えましょう。

最初はおやつを見せながら「ちょうだい」と言って、
ロープとおもちゃを交換する方法で教えます。

上手に離すことが出来たら、またロープで遊びます。

こうすることで、
「ロープを離しても取られることはなく、おやつをもらえる」
「遊びも終わらない」
と犬は考えるので、ロープに対して執着しなくなり、
遊んでいてもロープを離すことができるようになります。

犬が飽きる前に遊びを終了する

犬が飽きる前に遊びを止めて、
「もっと遊びたい!」という気持ちを持たせておくと、
引っ張りっこ遊びに対しての価値がどんどん上がり、
毎回飽きずに楽しく遊ぶことができます。

まとめ

遊びは犬との大事なコミュニケーションの一つです。
引っ張りっこ遊びは、省スペースで白熱した遊びができるので
犬も飼い主さんも楽しんで遊ぶことができるでしょう!

遊びの中で「ちょうだい」や「伏せ」などを行うと
犬の動きをコントロールする練習になるので、ぜひ行ってくださいね。