犬のしつけで「アイコンタクト」が重要な理由

犬の名前を呼んで、飼い主さんと犬が目を合わせることを「アイコンタクト」と言います。

アイコンタクトは動作としては地味なのですが、犬のしつけの中で、とても重要な役割を持ちます。

今回はそんな「アイコンタクト」の重要性についてお話しします。

犬のしつけで「アイコンタクト」が重要な理由

犬のしつけでアイコンタクトが重要な理由は
「犬に注目をさせることで、指示が入りやすくなる」からです。

「アイコンタクト」は犬のしつけの基本であり、
犬に最初に教えるべき動作と言われます。

犬が人へアイコンタクトをしている状態は、
犬が集中して最も指示が入りやすい状態です。

反対にアイコンタクトをしておらず、
人にまったく集中をしていない場合は、指示がなかなか入りません。

そのため、犬に何か指示をする時は、
アイコンタクトをとるのがとても重要なのです。

アイコンタクトが出来ると、
犬が興奮した時にも名前を呼ぶことで注目させ、
直ぐに落ち着かせることができます。

犬にアイコンタクトを教える方法

犬にアイコンタクトを教えるためには
まず、犬に「名前」を覚えてもらい、
名前に対して良いイメージを付けます。

名前を呼んでからおやつや食事をあげたり、
おもちゃで遊ぶなどしましょう。

犬が自分の名前を憶え、良い反応をするようになったら
「名前を呼んだら飼い主さんの目を見る」という
アイコンタクトの動作を教えていきます。

犬の名前を呼び、人の目を見るようにおやつを使って視線を誘導し、
目が合ったら褒めておやつをあげます。

おやつの誘導で視線を合わせられるようになったら、
おやつを持たずに手だけで視線を誘導するようにします。

こうすることで、徐々におやつの誘導に頼らずに
アイコンタクトができるようになります。

犬にアイコンタクトを教える際の注意点

犬にアイコンタクトを教える際に、注意して欲しい点が3つあります。

飼い主さんの方から目を合わせない

アイコンタクトは「犬の方から飼い主さんに注目すること」が重要ですので、
飼い主さんの方から犬の目を覗き込むようにして、
目を合わせないようにしましょう。

名前を呼んでも犬がなかなか目を合わせてくれないことがありますが、
その場合は一呼吸おいてやり直したり、おやつを使って視線を誘導するなど
レベルを下げてみましょう。

犬にわかりやすく教える

犬と人では視線の高さが異なるため、立ったままだと
なかなか視線が合わないことがあります。

そのため、初めのうちは人がしゃがみ、
犬が視線を合わせやすい状態で教えてみましょう。

犬にわかりやすく教えることが重要です。

名前を何度も呼ばない

犬がなかなか目を合わせてくれないからと言って、
犬の名前を何度も呼ばないようにしましょう。

名前を連続すると「連続した名前」を「名前」として
犬に認識されてしまう可能性があります。

一度呼んでアイコンタクトが出来なかったら、
少し間を空けて呼び直すようにしましょう。

まとめ

アイコンタクトは犬の集中を取るためにとても重要です。

なかなかうまくできない場合は、
犬にわかりやすく伝えるためにおやつを使うなど、
工夫をしてみましょう!