犬がシャンプーの後に不思議な行動をする理由とは?

シャンプーをした後、必死にタオルやカーペットの上で体を拭くわんちゃんを見たことがありませんか?

ころころ転がったり、必死に顔を押さえつけたり…体を必死に拭いているかのようなそのコミカルな動きに飼い主さんは思わず笑ってしまいますが、わんちゃんにとっては一体どんな意味のある行動なのでしょうか?

犬がシャンプー後に行う不思議な行動

犬がシャンプー後に行う不思議な行動は下記のようなものがあります。

  • 体を床やソファーなどに擦りつける
  • 穴を掘るような動作をする
  • くるくる回る
  • プルプルと身震いをする

などなど・・・
「体をタオルに擦りつける」「プルプルと体を震わせて水を飛ばす」行動は、
もちろん濡れた体を乾かす行動の意味もあります。

しかしこれらの行動は犬がストレスを感じた時に起こす行動でもあるのです。

ではなぜこのような行動を行うのでしょうか?

犬がシャンプー後に行う不思議な行動の2つの理由

犬がシャンプー後に行う不思議な行動には下記の2つの理由が考えられます。

  1. シャンプー後に自分のにおいが消えてしまうため
  2. シャンプー後の興奮・ストレス発散のため

シャンプー後に自分のにおいが消えてしまうため

大きな理由の一つとして
「シャンプー後は犬自身のにおいが消えてしまう」
ことが考えられます。

シャンプーの後は自分のにおいが消えてしまい、
人にとってはいいにおいでも、犬にとっては「???」なにおいがついてしまいます。

嗅覚の優れた犬にとって、においは相手を知る大事な情報源。

そのため、少しでも自分のにおいを付けようと
タオルや床など、自分のにおいが残っている所に
体を擦りつけていることが考えられます。

シャンプー後の興奮・ストレス発散のため

自分のにおいが消えてしまったことに加えて、
突然水をかけられて行動を拘束され
シャンプーをされるということは、それ自体がストレスになります。

犬はストレスを少しでも解消しようと、
全く関係ない行動をとることがあります。

これは動物全般が行う「転位行動」と呼ばれる行動の一つで、
人間で言うと「緊張すると頭をかく」など
行動自体にはあまり意味のないものですが、
その人にとって「気分を落ち着かせる」という行為になります。

犬がシャンプー後に自分のにおいが消えてしまうことや、
シャンプー自体に大きなストレスを感じる場合は、
この「あまり意味のない行動」を取って
ストレス発散&落ち着きを取り戻そうとしているとも考えられます。

まとめ

人間からすると不思議なことに思えるわんちゃんの行動も、
意味のある行動だったことがわかりますね。

シャンプーを好むわんちゃんは少なく、ストレスを感じていることが多いです。

突然洗われて、びしょびしょにされて、自分のにおいも消えてしまうという事は
わんちゃんにとっては非日常ですからね^^;

ですので、なるべく早くシャンプーブローを終えてあげることで
ストレスを軽減してあげましょう。