服従行動?犬が「お腹を見せる」6つの理由

「犬がお腹を見せる時は服従している」と聞いたことはないでしょうか?

もちろん犬がお腹を見せるのは服従の意味を持つ行動なのですが、それ以外にも様々な意味を持っています。

今回は「犬がお腹を見せる理由」についてお話しします。

犬がお腹を見せる6つの理由

犬がお腹を見せる理由は様々です。
「お腹を見せる」という一つの行動から犬の気持ちを読み取ってみましょう。

  • 服従行動
  • 犬同士の遊びの延長
  • リラックスしている
  • 要求アピール
  • お腹を撫でて欲しい・甘えの行動
  • 暑さの緩和

服従行動

犬は相手への服従行動の一つとしてお腹を見せます。
「自分は無防備だから何もできない」ということを
相手に強く訴える時の行動です。
相手に対して不安や恐怖が強い場合は尿を漏らすこともあります。

お腹を見せる行動と一緒に

  • あらぬ方向を見る
  • 耳を後ろに下げる
  • 尾を巻き込む

などを行います。

飼い主さんに叱られた時や、来客に対して不安がある時は
このような行動をとることがあります。

犬同士の遊びの延長

犬同士の遊びの中では、しばしばお腹を見せる行動をします。
攻撃を仕掛ける時や避ける時、自分から遊びに誘う時に多く行い、
また、ケンカになりそうな時や自分が不利になった時には
降参の意味で「服従行動」の腹見せをすることもあります。

リラックスしている

不安がなく、リラックスをしている時にお腹を見せる場合があります。
自分の寝床や飼い主さんのニオイのするソファーなど
犬がリラックスできる場所で自然と行うことが多いです。

要求アピール

犬が自分にとって嫌なこと(例えば爪切り)をされた時に、
お腹を見せることによって止めてもらえた場合、
犬はお腹を見せると自分の要求が通ると学習します。

また、お腹を見せると飼い主さんが構ってくれると
自然とお腹を見せるようになることがあります。

「お腹を見せると良いことがある・自分にとって嫌なことがなくなる」ので
服従行動ではないのに、お腹を見せるようになります。

この場合、人が犬の行動によってコントロールされている状況のため、
犬がわがままになり、不快なことがあると噛むなど
問題行動が出ることがあります。

お腹を撫でて欲しい・甘えの行動

お腹を見せる行動は、母犬への甘え行動のため、
飼い主さんに対しても甘えてお腹を見せることがあります。

この時の犬の行動は

  • 尻尾を振っている
  • 口元が緩んでいる

など服従行動のように緊張をしていません。

犬にとってはとても嬉しく幸せな状態なので、
可愛がってあげましょう。

暑さの緩和

寝ている時にお腹を見せていることがあります。
これはお腹を上にして寝ることで、暑さを緩和している行動です。
夏場はよく見られますね。

まとめ

犬がお腹を見せる理由は様々なことが分かりましたね。
「お腹を見せる」という行動以外に、どんな状況の時に行っているか、
その他のボディランゲージ(耳・尻尾の動きなど)と
合わせて観察すれば、どんな意味があるのかがわかってきます。

犬がお腹を見せるのは基本的には
リラックスや服従、甘えなどの行動ですので問題はありませんが、
要求を通すために行っている場合は注意をしましょう!