小さい体に大きな瞳の「チワワ」はとても人気の犬種ですね。
しかし、チワワは他の犬種と比べて「ペコ」と呼ばれる症状が見られることが多いです。
ペットショップなどで子犬の状態について「ペコあり」と書かれているのを見たことはないでしょうか?
一体「ペコ」とはどういった症状なのか、今回は詳しくお話していきます。
Contents
犬の「ペコ」とは一体どんな症状?
「ペコ(モレラ、泉門開口)」は頭蓋骨の頭頂部、
泉門の部分に隙間がある状態を言います。
ペコのある頭頂部は、優しく触ってみると
他と比べて柔らかく窪みがあることが分かります。
「ペコ」はチワワだけに起こる症状ではなく、
生まれたばかりの子犬にはよく見られます。
泉門は通常、成長とともに閉じていき、
生後4か月ほどで完全に塞がります。
しかし、チワワなどの超小型犬はペコが大きく、
成犬になっても閉じないことがあります。
泉門が小指程の大きさの隙間であれば、
成長とともに塞がるのですが、
親指程の大きさの隙間は成犬になっても閉じない可能性が高いです。
犬の「ペコ」はどんな犬がなりやすい?
「ペコ」が多く見られる犬種には下記の特徴があります。
- 特徴的な丸い頭(アップルヘッド)
- 短いマズル
- 小柄な体
まさに、チワワの特徴そのものなのですが、
このような体つきの犬は、チワワに限らずペコが起こりやすいとされ、
ポメラニアンやトイプードルなどにも見られることがあります。
「ペコ」のある犬の問題点は?
ペコは小さい隙間であれば、健康上問題ないとされます。
しかし、大きなペコのある犬は
- 虚弱体質
- ストレスに弱い
- 頭の衝撃に弱い
などの可能性があります。
また、諸説ありますが頭蓋骨の隙間が空いているということは、
他の犬よりも脳に衝撃や圧力がかかりやすいため
- てんかん
- 水頭症
を発症するリスクが高いと考えられています。
「ペコ」のある犬の注意点は?
ペコ自体は治すことができませんので、犬に対する接し方を慎重にし、
頭に衝撃を与えないように注意する必要があります。
- 頭を強く撫でない(触らない)
- ドッグランやアジリティなどに注意
- 落下に注意
頭を強く撫でない(触らない)
ペコのある犬の頭は強く撫でないようにしましょう。
また、必要以上に触らないようにします。
飼い主さん以外の方が犬を触る時も、頭を強く撫でないように
しっかりと伝えることが重要です。
ドッグランやアジリティなどに注意
ドッグランでは犬同士のトラブルや、
衝突などが起きやすいため特に注意が必要です。
また激しい運動でもあるアジリティも、出来れば控えた方が良いでしょう。
落下に注意
抱っこからの落下や、階段やソファーなどからの飛び降りなどの
衝撃にも注意しましょう。
まとめ
健康面でのリスクもある「ペコ」ですが、
日常で飼い主さんが気を付けてあげることにより、
普通の生活を送ることができます。
頭への衝撃は特に注意して、優しく見守るようにしましょう。
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