猫の「ストレス」を緩和するための4つのポイント

病気の原因ともいわれる「ストレス」

ネコちゃんの様々な病気の発症や病状の悪化にも「ストレス」が大きく関係していると言われます。

室内で多くの時間を過ごすネコちゃんにとっては、
快適な環境や運動不足の解消ストレスの緩和に繋がります。

そこで今回は“猫の「ストレス」を緩和するための4つのポイント”についてお話しします。

猫の「ストレス」を緩和するための4つのポイント

  1. 猫が好きな場所・落ち着く場所を家の中に作る
  2. 室温を適温にする
  3. 生活に適度な刺激を与える
  4. 飲食やトイレの環境を整える

猫が好きな場所・落ち着く場所を家の中に作る

最も重要なポイントの一つが
「猫が好きな場所・落ち着く場所を家の中に作る」ことです。

室内飼育の猫にとって室内は1日を過ごす場所ですので、
猫自身が落ち着ける場所や好きな場所を作ることが「リラックス」に繋がります。

また、来客や騒音など猫の苦手なことがあった時には、
「避難場所」として隠れることができるため、
ストレスの緩和になります。

猫が好む場所は

  • 高い場所
  • 狭い場所
  • 暗い場所
  • フカフカした寝床

などです。
高い場所は「キャットタワー」などで作ることができます。

キャットタワーは高い場所で休むことも出来ますが、
高い場所に上ることで運動にもなります。

猫は元々木登りが得意で高いところを好むため、
上下の運動が出来るキャットタワーはとても理にかなっています。

もぐり込める場所のあるキャットタワーは、
猫の好む狭い場所や暗い場所も完備しています。

また、寝床としてフカフカな素材を好むので、
フカフカなベッドを用意してあげます。

このベッドも床に置くよりも高い位置に設置すると、
好んで使ってくれることもあります。

狭くて暗い場所として「押し入れ」などを好む猫も多いです。

その他には空き箱や袋など、隠れて遊べるような物も、
猫にとってはとても面白く安心できる物のようです。

室温を適温にする

個体差はありますが、
猫は寒さに弱く、暑さには比較的強い動物です。

室温18~26℃、湿度30~70%位を好みます。

温度管理で気を付けなければいけないのは夏場の冷房で、
特に高齢猫や病気の猫は体が冷えすぎて
体調を崩してしまうことがあります。

少し高めの温度設定や、冷房が直接当たらないように
もぐり込めるベッドなどを用意してあげましょう。

冬場は日の当たる暖かい場所にベッドを置いてあげたり、
寝床を部分的に温められる、ペットヒーターなどを駆使して
適温を心がけましょう。

生活に適度な刺激を与える

子猫の時はやんちゃなこともあり、たくさんのおもちゃで遊びますが、
成猫になると徐々にまったりしてくるので、
飼い主さんも猫とのおもちゃ遊びが減ってしまいますよね。

おもちゃで遊ぶことや、新しい遊び場を作ってあげる事は
普段刺激の少ない生活をしている家猫にとってとても大事な事です。

これらは運動不足解消や、脳を活発にさせます。

新しいおもちゃや、新しい遊び方を考えてみましょう。

例えば単純な「ねこじゃらし」にしてもキャットタワーを這わせるように動かせば
「木に登る小動物」を追うという本能を刺激できます。

他にも猫じゃらしに布をかぶせて隠したり、出したりすると
「隠れている小動物」を思わせます。

色々工夫をして刺激を与えてみましょう!

飲食やトイレの環境を整える

食事の場所も人通りの多い場所より、
静かに落ち着いて食べられる場所を好みます。

飲み水は一か所ではなく、複数か所に置いた方が
たくさん飲んでくれることがあります。

猫は性質上あまり水を飲まないことが多く、
その結果、泌尿器のトラブルが多い動物です。

そこで好みの水飲み場を用意してあげて、
自然に飲んでもらうようにします。

場所も、高い場所や薄暗い場所、
入れ物も、小さい物やボウルのように大きい物、
水の状態もお皿に入れた状態の物や流水タイプの物など…。

不思議と新しい場所に設置すると好奇心もあるのか、
飲んでくれたりします。

トイレが汚れていたり、好みではない砂の場合は
排泄を嫌がり、ストレスが溜まることがあります。

トイレの状態にも気を配ってあげましょう。

まとめ

室内で生活する時間が多いネコちゃんにとっては
「室内の環境」がとても重要です。

愛猫がどんなことが苦手で、どんな場所が好きなのかを
一番よく知っているのは他でもない飼い主さんです。
その子に合せた環境づくりを行いましょう!