猫の「口内炎」を早期発見するために今すぐできる4つのこと

ネコちゃんが食事を欲しがるのに、食べづらそうにしていることはありませんか?お腹の調子も悪くないのに、食欲が低下する時は「口内炎」の可能性があります。

ネコちゃんの口内炎は、一度起こすと再発しやすく、
また完治しにくい厄介な病気なのです。

ネコちゃんは「口の中が痛い」ことを飼い主さんに
言葉で伝えることができませんが、
「異常のサイン」を出していますので、
早めに気付いて早期発見出来るようにしましょう!

猫の「口内炎」を早期発見するために今すぐできる4つのこと

口内炎は重症化すればするほど痛みが増し、
食欲低下など、生活に支障をきたすようになります。

早い段階で異変に気付いてあげることで、
治療にかかる時間も変わってきますので、
早期発見出来るように飼い主さんが
普段の行動をチェックするようにしましょう!

食事に対する反応をチェックする

見た目は普段と変わらないのに、

  • 食事を前にするとにおいだけ嗅いで食べない
  • 食事をねだるのに、食べない
  • 食べづらそうにしている

このような時は口内炎や歯肉炎を発症している可能性があり、
痛みによって水を飲む回数も減ってくることがあります。

口の中をチェックする

口の中が赤く腫れていないか
歯石が大量についていないかチェックしてみましょう。

しかし、猫の口の中を見る事はなかなか難しく
嫌がって逃げてしまうことも多いです。

一人が猫を抑えて、もう一人が口の中を開けるなど
素早く負担がないようにチェックする工夫をしてみましょう。

口臭のチェックをする

猫の強い口臭は口腔内の異常や
歯石の付着などが原因で起こることが多いです。

そのため「口臭が急に強くなる」ときは口内炎が出来ている可能性があります。

逆に口腔内に異常が見られないのに、強い臭いがする場合は、
肝不全やケトーシス(糖尿病の際になる症状)が疑われます。

毛づくろいの回数のチェック

猫は日常的に毛づくろいをする動物ですが、
口の中に異常が見られると毛づくろいをしなくなります。

毛づくろいの様子もチェックしてみましょう。

猫の「口内炎」の主な原因

猫の口内炎は感染症や、病気による免疫力の低下、
口腔内トラブルによる発症が主な原因です。

  • 猫白血病ウイルス感染症
  • 猫エイズウイルス感染症
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫ヘルペスウイルス感染症
  • 腎不全
  • 糖尿病
  • 歯石
  • 口腔内の傷
  • 栄養不良

など…

猫ではウイルス感染が原因の口内炎を発症することが多く、
また、腎不全や糖尿病などによる免疫力の低下や栄養不良の際にも見られます。

その他には歯石などが原因で口内環境が乱れたり、
口内に傷が出来た際にも口内炎が発生します。

口内炎自体が病気やウイルス感染を発見するきっかけになることもありますので、
見つけたら注意が必要です。

猫の「口内炎」の症状

口内が炎症することにより下記の症状が見られます。

  • よだれ
  • 痛みによる食欲不振
  • 出血
  • 口臭が強くなる

人の口内炎と違い、猫の口内炎は広範囲に渡り、
重度になると深刻な状態になりやすいです。

痛みがあり、食べること、飲むことができない状態が続いてしまうと、
健康面に影響が出てくるため、早めの対処が必要です。

また、お腹は空いているのに食べれない状態というのは
猫にとってはとてもつらく、ストレスもたまる状態と言えます。

猫の「口内炎」の治療方法

  • 歯石や歯垢の除去
  • 抜歯
  • 口腔内の消毒
  • 抗生物質やステロイド剤の投与
  • レーザー治療

など…

基本的に「口内炎」を治す特効薬というものがないため、
口の中の細菌を減らしたり、口内炎を起こしやすくなっている環境を
改善することが治療の目的となります。

口内環境が不衛生で口内炎を起こしている場合は、
歯石や歯垢などの除去を行います。

細菌を抑えるために、薬物の投与や、
口内炎自体をレーザーで焼いて除去する方法もあります。

また、口内炎を起こしている原因が別の病気の場合は
口内炎の発症は病気による一時的なものなので、
まずはその病気の治療を優先して行います。

猫の「口内炎」の予防方法

  • 歯石が付かないようにデンタルケアを行う
  • 免疫力の強化
  • 感染症対策をする

歯石が付かないようにデンタルケアを行う

口内炎の原因の一つに「歯石」がありますが、
デンタルケアを行わないと歯石は年齢と共にどんどん蓄積していきます。

歯みがきや、固いフードを食べさせるなど、
歯石が付かないようにデンタルケアを行うことはとても大切です。

免疫力の強化

免疫力の低下も口内炎発症の原因です。
免疫力は加齢、健康不良、病気などにより低下しますので、
食事内容に免疫力をアップできるサプリメントなどを加えるのも
予防になるでしょう。

感染症対策をする

口内炎を引き起こす感染症は、ワクチンで予防や症状の軽減ができます。
そのため、ワクチン接種を行うことは口内炎の予防にも繋がります。

まとめ

ネコちゃんの口内炎は、食欲不振や口臭など
飼い主さんが異変に気付きやすい病気でもあります。
ネコちゃんの様子にいつもと違う点が見られたら、
まずは口の中の様子をチェックしてみるようにしましょう。