猫が「ゴロゴロ」と喉を鳴らす4つの意味

猫を飼っていると一度は猫の喉が「ゴロゴロ」と鳴る音を聞いたことがあるのではないでしょうか?

ゴロゴロと喉を鳴らしながらべったり甘えてくる猫を見ると可愛くてつい顔がほころんでしまいますよね。

このゴロゴロは、実は一部のネコ科の動物とジャコウネコ科の動物のみが行う行動なのだそうです。

一体このゴロゴロ音にはどんな意味があるのでしょうか?

猫がゴロゴロ喉を鳴らす4つの意味

猫が喉をゴロゴロと鳴らす理由は実は複数存在し、
下記のように考えられています。

  1. 親子間のコミュニケーション
  2. 飼い主さんに甘えている・安心している
  3. 飼い主さんに要求をしている
  4. 危険な状況の時

親子間のコミュニケーション

生まれたばかりの子猫は目も耳も発達していませんが、
ゴロゴロ音は触覚で感じることができるので、
親子間のコミュニケーションの一つとして、
喉をゴロゴロと喉を鳴らします。

母猫はゴロゴロと喉を鳴らすことで、自分の居場所と
授乳の準備ができた事を子猫に伝えます。
子猫は生後2日ほどでゴロゴロと喉を鳴らすことが出来るようになり、
ゴロゴロと喉を鳴らすことで「お乳を飲んで満足していること」を母猫に伝えます。

母猫は子猫が満足していることに安心し、お乳の出が良くなると言われています。

飼い主さんに甘えている・安心している

猫は飼い主さんに対して甘えている、安心しているなど、
とても幸せな時にもゴロゴロと喉を鳴らします。

猫がスリスリと甘えてきたときや、抱っこをして撫でていたら、
ゴロゴロと喉を鳴らしていた、というのは
多くの猫の飼い主さんが経験したことがあると思います。

この行動は一説には前足をフミフミするのと同じように、
母猫に甘えていた時を思い出しているとも言われます。

また、猫のゴロゴロ音は人にとってもリラックス効果のある周波数と言われています。

猫が喉をゴロゴロしている時は飼い主さんにとっても、至福の時と言えますね。

飼い主さんに要求をしている

若い猫に多いのですが、高い音でゴロゴロと喉を鳴らすときは
「遊んでほしい」「ごはんが欲しい」など要求をしていると言われます。
飼い主さんの行動にワクワクと期待しているんですね!

危険な状況の時

猫にとってご機嫌なサインであると思われているゴロゴロですが、
実は体にケガをしていて苦痛な時や、病院などの場所で不安な時にも
緊張を和らげるためにゴロゴロと喉を鳴らします。

また、ゴロゴロ音の周波数は骨に刺激を与えて、
新陳代謝を促す効果があるという研究結果もあり、
骨折などをした猫は、骨の修復を早めるために
ゴロゴロと喉を鳴らしていると考えられています。

猫の喉がゴロゴロと鳴る仕組み

猫の喉がゴロゴロと鳴る仕組みは、実はいまだにはっきりとは解明されていませんが、

  • 喉仏の部分の筋肉が収縮し、声帯が振動し鳴っている
  • 横隔膜の筋肉の収縮運動により鳴っている
  • 喉の奥の軟口蓋という部分が動いて鳴っている

などの説が有力とされています。

猫によってゴロゴロと聞こえてくる部分が異なっていたりするので、
耳を近づけて聞いてみるのも面白いでしょう!

まとめ

猫がゴロゴロ喉を鳴らすのは多くの場合、
ごきげんな時ということが分かりましたね。

猫が飼い主さんに向けて喉をゴロゴロ慣らしているという時は、
とても安心して幸せな時ですので、
ゆっくり撫でてコミュニケーションをとってあげましょう。

また、ゴロゴロと喉を鳴らさない猫もいるのですが、
性格的に自立心が強くあまり人に甘えないタイプだったりします。
ゴロゴロは鳴らさなくても、側にいてくれたり、
スリスリをしてくれたりと他の愛情表現をしてくれているかもしれません。
ちょっぴり寂しいですが、ゴロゴロと喉を鳴らさないこともその子の個性として
愛情を持って受け入れてあげましょう♪